後悔しないワンポールテントの選び方|メリット・デメリット、おすすめな人の特徴

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ワンポールテントは立ち姿が美しく、レトロな雰囲気や設営が簡単なことから人気を集めています。

しかし、キャンパーの個性やキャンプスタイルによっては、ワンポールテントが合わない可能性もあります。買ってから「なんか違う」「使いにくい」と後悔しないためにも、テントの特徴をしっかりと理解して選ぶことが大切です。

そこで今回は、以下の内容をお伝えします。

  • ワンポールテントのメリット・デメリット
  • ワンポールテントをおすすめする人・おすすめしない人
  • 後悔しないワンポールテントの選び方

ワンポールテントの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

  • WAQでは、テントやタープなど「ワクワク」するキャンプアイテムを販売中!

    この機会にぜひチェックしてみてください!
目次

ワンポールテントを買って後悔しないために

WAQワンポールテント

ワンポールテントとは、ポール1本だけでテントを立てられる、四角錐などの形をしたテントの総称です。

別名を「モノポールテント」とも呼び、ネイティブ・アメリカンの移動型住居として使用された「ティピー」がその原型となっています。

インディアンのティピーテント

床の形は、1~2人用ぐらいの小さめのテントであれば四角形。グループやファミリーで使える大型のものだと、六角形や八角形など大きさによってさまざまです。

また、構造がシンプルなため設営しやすく、立ち姿も美しいため、初心者からベテランまで人気のあるテントです。

ただし、キャンプスタイルによっては合わない場合もあるので、買ってから後悔しないためにもメリットとデメリットをしっかりと理解しておきましょう。

ワンポールテントの3つのデメリット

ワンポールテントのデメリット

まずは、ワンポールテントのデメリットを確認しておきましょう。

このデメリットは、ワンポールテントのサイズを選ぶときの基準にもなるので、しっかりと確認しておいてください。

デメリット1 デッドスペースが多い

ワンポールテントは四角錐などの形をしているため、ワンポールテントの壁面はすべて斜めになっており、デッドスペースが発生します。

ワンポールテントはデッドスペースができやすい

これにより、テントとして利用する際に使える部分が想像以上に少ないのが、ワンポールテント最大のデメリットです。

近年では、このデメリットを解消するために、ワンポールテントの一部をはね上げて張り出しが作れるモデルもたくさん販売されるようになってきました。

WAQ Alpha T/C

さらに、前室部分を拡張できるパーツの「フロントウォール」を取り付けて、有効面積を増やす工夫をほどこしたワンポールテントも登場しています。

フロントウォールを取り付けたワンポールテント

WAQでは、以下のワンポールテントを販売しています。

Alpha T/CWAQ Alpha T/C
Alpha T/C SOLO DX WAQ Alpha T/C SOLO DX
WAQ Alpha TC/FT

すべてのモデルにサイドフラップが装備されており、3パターンの跳ね上げが可能。

WAQ Alpha T/Cサイドフラップの跳ね上げパターン

好みやシチュエーションにあわせて開放的な空間を作り出せ、ワンポールテントのデメリットをカバーできます。

また、「Alpha T/C SOLO DX 」では、専用のフロントウォールも販売しています。

ワンポールテントと男性

ワンポールテントを広々と使いたい方は、面積が拡張できるフロントウォールの併用がおすすめです。

気になる方は、この機会にぜひ公式ストアをご覧ください。

¥15,800(税込)【送料無料・1年保証 】

デメリット2 センターポールが妨げになる

ワンポールテントを立てる際のポール位置は、テントのど真ん中になります。

ワンポールテントとセンターポール

居住スペースのど真ん中にポールがあるため、どうしてもレイアウトの自由度は低くなってしまいます。

また、ワンポールテントの端は狭く、天井も低いので、寝るときにテントの幕体が体にあたってしまうことも少なくないでしょう。

このデメリットを解消するために、「二又ポール」と呼ばれるオプションパーツが販売されています。

フタマタポール

二又ポールを使用すれば、テントの中央部分があくので、空間をあますことなく使用できます。

フタマタポールで空間が広くなる

「ワンポールテントが欲しいけど、狭さが気になる」という方は、二又ポールの購入を検討してみるのもよいでしょう。

WAQでも「Alpha T/C専用の二又ポール」を販売しています。

フタマタポールを装着したワンポールテント

このように、中央のポールにとらわれずに済むので、マットをくっつけて並べることも可能です。

ワンポールテントとインフレーターマット

なお、1〜2人用の「Alpha T/C SOLO DX」には、二又ポールが標準で装備されています。ぜひ公式ストアをチェックしてください。

デメリット3 ペグを打たないと自立しない

ワンポールテントは真ん中のポールを立て、その周囲を地面にペグで固定しなければ自立しません

ペグ打ちする男性

立てたあとで場所を移動させるには、もう一度ペグを抜いて、最初からやり直す必要があります。

また、風対策のためにも、本体をロープで引っ張ってペグで固定しなければいけません。

そのため、持ち運ぶペグの本数が増えてしまうことも、ワンポールテントのデメリットです。

ワンポールテントの5つのメリット

ワンポールテントのメリット

ワンポールテントには、デメリットを上回るメリットがたくさんあります。

メリットがたくさんあるからこそ、ワンポールテントは今でも多くのキャンパーに愛され選ばれているのです。

ここでは、5つのポイントに焦点をあてて、ワンポールテントのメリットと魅力をお伝えします。

メリット1 設営や撤収がかんたん

ワンポールテントを設営している男性

ワンポールテント最大のメリットは、その設営のかんたんさです。

小型のワンポールテントであれば、本体を広げ四隅を固定したあと、テントの中にポールを一本立てるだけで基本の形は完成します。

ワンポールテントの構造

あとは、安全性と快適性のためにいくつかの補助ロープを張るだけで完成するので、慣れた人なら5分程度で立てられるでしょう。もちろん、撤収も同様です。

このため、ワンポールテントは初心者にもっともおすすめできるテントなのです。

メリット2 多彩なスタイルで楽しめる

製品にもよりますが、ワンポールテントは床がないタイプがほとんどです。

そのため、ドーム型テントなどと違って土足のままテントの中に入ることができる、いわゆる「シェルターテント」として使用できます。

フタマタポールを装着したワンポールテント内部

このスタイルであれば、キャンプ用の簡易ベッドであるコットとあわせることで、アクティブで快適なキャンプが楽しめるでしょう。

また、メッシュ製のインナーテントをぶら下げたり、床面の一部にグランドシートなどを敷いたりすれば、「お座敷スタイル」や「土間スタイル」のような楽しみ方もできます。

さらに大型のワンポールテントでは、小さなテントを中に複数個張り、「カンガルースタイル」と呼ばれるスタイルで空間をシェアしつつ楽しむことも可能です。

カンガルースタイル

このように、アレンジ方法が多彩で、自由なスタイルで楽しむことができるのもワンポールテントの大きなメリットの1つです。

ただし、製品によってはインナーテントは別売りとなっている場合もあります。

メリット3 焚き火が楽しめる

テントでは主に、以下に挙げる素材が使われます。

  • 軽さを重視した「ナイロン」「ポリエステル」などの化学繊維
  • 火の粉に強く遮光性も高い「ポリエステル+コットン」のTC素材

ワンポールテントには、TC素材の製品が多いのも特徴です。

TC素材

TC素材のテントは重く、かさばってしまいます。しかし、燃えやすい化繊素材と比べると火の粉に強いため、テントのそばで焚き火を楽しみたいときには重宝します。

焚き火をする男性

TC素材のワンポールテントならば、張り出しの下などで焚き火もできますので、ちょっとした雨ぐらいなら十分に焚き火も楽しめます。

さらに、冬場などは「テントの中に薪ストーブを入れて、煙突だけ外に出して暖をとる」といったような使い方がしやすいのも、ワンポールテントならではです。

薪ストーブとワンポールテント

TC素材が火に強いとはいっても、あくまでそれは「難燃性」のレベルです。燃えないわけではありません。

背の低い小型ワンポールテントの場合は、焚き火の炎が燃え上がり、布地にダメージを与える可能性があるので注意が必要です。

メリット4 立ち姿が美しい

オリーブカラーのワンポールテント

断面が三角形となるワンポールテントは、立ち姿がどこかレトロで懐かしい美しさを感じさせます。

また、ドームテントやロッジ型テントなどと比較するとアースカラーのモデルが多く、自然に溶け込んだデザインも特徴的です。

オーリブカラーのヘキサタープとワンポールテント

おしゃれにかつ手軽にキャンプができるのもワンポールテントのメリットです。

WAQティピーテント

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メリット5 タープと合わせやすい

構造上からくる有効面積の狭さ(快適に過ごせる居住空間の少なさ)は、ワンポールテント最大のデメリットです。

しかし、タープと組み合わせることにより、そのデメリットをカバーできます

ワンポールテントとタープを連結させたり、小川張りをしたりと工夫することで、ワンポールテントの弱点である居住空間を広げることが可能です。

小川張り

以下の記事では、ワンポールテントとタープを連結する方法を画像付きで解説しています。

また、下の記事では、ワンポーテント&ヘキサタープでの小川張りの手順を紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。

ワンポールテントをおすすめする人・おすすめしない人

ここでは、実際にワンポールテントを買ってから後悔しないために、おすすめする人とおすすめしない人の特徴を紹介します。

ご自身のキャンプスタイルに合わせて、じっくりとご検討ください。

おすすめする人

ワンポールテントをおすすめする人の特徴には、次のようなタイプが考えられます。

  • 初心者:設営と撤収がかんたんなので、初心者でも扱いやすい
  • ソロキャンパー:とくに小さなワンポールテントは使いやすくソロにおすすめ
  • おしゃれに楽しみたい人:立ち姿が美しく、タープとの相性も抜群
  • 焚き火とともに楽しみたい人:TC素材の製品が多く、火の粉に強い
  • 移動手段が車の人:TC素材と頑丈なポールで重量があるが、車であれば問題なし
  • 冬場は薪ストーブを使用したい人:薪ストーブ用の煙突穴が備え付けられた製品も多い

初心者やソロキャンパーの方にとっては、設営&撤収しやすいワンポールテントは扱いやすいテントです。

さらに、立てたときのシルエットが美しいため、おしゃれなキャンプにこだわりたい方にもぴったりです。

また、TC素材は通気性や断熱性に優れているため、夏は涼しく冬はあたたかく過ごせます。通年使用できるテントを探している方には、もってこいのテントと言えるでしょう。

車で移動する方だと、重さがあってかさばりやすいTC素材でも問題なく持ち運べます。

おすすめしない人

ワンポールテントをおすすめしない人は、以下のとおりです。

  • 荷物を軽くしたい人:TC素材は重さがありかさばりやすいので、徒歩やツーリングスタイルには不向き
  • 寝室とリビングを分けたい人:インナーテントを利用しても、ツールームテントほど明確に部屋を分けられない
  • テント内でのんびりしたい人:よほど大型の製品でなければ、テント内は「寝る場所」と考えたほうがよい

前述したとおり、TC素材が使われているワンポールテントは重くなるため、徒歩などのキャンプスタイルには合いません。荷物を軽くしたい場合は、化学繊維のドームテントなどのほうがおすすめです。

フロア面積も狭くなるため、広々と過ごしたい方には不向きといえます。

自分の好みのキャンプスタイルやこだわり、移動手段などを考慮した上で選ぶと、後悔することも減りますよ。

後悔しないためのワンポールテントを選ぶポイント

ワンポールテントを選ぶポイント

次は実際にワンポールテントを購入する際に、チェックすべきポイントを解説します。

これらのポイントを押さえて、後悔しないワンポールテント選びをしてください。

ポイント1 サイズ

ワンポールテントとローテーブル&チェア

ソロキャンプであれば、ソロ用のワンポールテントで問題ありません。しかし、コットを利用したい場合は、2人用など少し大きめのモデルを選ぶとよいでしょう。

また、グループやファミリーで利用する場合でも、表示されているサイズよりも少なめの人数で考えておくことをおすすめします。

ここまでお伝えしたとおり、ワンポールテントは中央にポールが立っていて、壁面がすべて斜めになっているため、デッドスペースが多くなってしまいます。

そのため、実物をみると「思ったより小さい」と思うことも少なくありません。

どのように使いたいかや、使用人数に合わせて、サイズを選ぶようにしてください。

ポイント2 素材

キャンプで焚き火を楽しみたいなら、TC素材のワンポールテントであることが条件です。

TC素材

ほとんどのワンポールテントにTC素材が採用されていますが、格安製品のなかには、化繊素材の製品も少なからず存在します。

化繊素材は火に弱いという特徴があり、火の粉があたっただけでかんたんに穴があいてしまいます。

購入にあたっては、必ず素材を確認するようにしてください。

ポイント3 デザイン

ワンポールテントを選ぶ場合は、「色」に着目するとよいでしょう。

キャンプ道具をそろえる場合、他の道具とのカラーコーディネートを考えることが、おしゃれで洗練されたキャンプサイトを演出するカギとなります。

とくに、サイトの大部分を占めるタープとテントの統一感を重視するのなら、色の選択ミスは避けたいところです。

テントとタープを同じブランドの同じシリーズでそろえれば、デザインとカラーの両方が統一されて、おしゃれなサイトになりますよ。

下の記事では、ブラックギアに焦点を当てて、色の組み合わせ方のポイントや注意点を紹介しています。おしゃれで洗練されたサイトを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

ポイント4 機能性

ワンポールテント

ワンポールテントを選ぶ際は、機能面もチェックしましょう。

前室部分に、布をはね上げるサブポールが付属しているのか、あるいは別売りなのかによって価格も大きく影響してきます。

インナーテントやグランドマットが標準装備されているかどうかも同様です。

なお、二又ポールに関しては、標準装備されている製品は少ないのが現状です。

オプションで用意されているか、純正オプションがない場合は、他社製品でもサイズ的に流用が可能かなどもチェックするとよいでしょう。

冬場の使用も想定される方で、薪ストーブなどとあわせたいなら、煙突穴やトリプルファスナー(煙突をはさんでも上下どちらからでも閉められるファスナー)が準備されているかも重要なポイントです。

ワンポールテントの煙突穴

テント上部に空気穴となる「ベンチレーター」が取り付けられているかの確認も、結露対策・酸欠対策には欠かせません。

ベンチレーター

機能面が優れているからといって、はね上げの下で焚き火をしたり、テントを閉めきって薪ストーブを使用することは、火事や一酸化炭素中毒の恐れがあります。
推奨される使用方法ではないことを理解しておき、十分な予防策を講じるよう心がけてください。

ポイント5 安全性・サポート体制

ワンポールテントは、多くのキャンパーから支持されている人気のテントなので、国内外問わずたくさんのメーカーからさまざまな製品が発売されています。

しかし、中には安さだけが売りの粗悪な製品もあります。ある程度のベテランキャンパーであれば、粗悪な製品でも工夫次第でうまく使える可能性がありますが、知識や経験のない初心者であればそうもいきません。

そのため初心者の方は、知名度のあるブランドや、サポート体制が整っている国内ブランドのワンポールテントをおすすめします。

ワンポールテント選びで後悔しないために特徴をしっかり理解しよう

ワンポールテントを買って後悔しないためにも、特徴やメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、本記事で紹介した選び方のポイントなどを踏まえて、慎重に選ぶことをおすすめします。

さらに、オプションやタープなどをうまく組み合わせることで、ワンポールテントはあなたのキャンプシーンを彩ってくれる、強い相棒となってくれるはずです。しっかりとした選び方を学び、「買ってよかった」と思えるテントライフをお楽しみください。

テントを設営する際は、事故や怪我を防ぐためにも、テント設営に最適な場所を選ぶ必要があります。以下の記事では、テント設営に向いている場所・向いていない場所をはじめ、テントの入り口の向きになどについて解説しています。ぜひこちらも参考にご覧ください。

>>テントの設営場所、選び方のポイントや注意点|設営NGな場所も解説

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