ワンポールテントで寝る時の準備と注意点を解説

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設営・撤収がかんたんで、その美しい立ち姿も相まって、多くのキャンパーから人気を集めているワンポールテント。

しかし、その特殊な形状ゆえに、快適に使うためにはいくつかの注意点があります。

そこでこの記事では、ワンポールテントで寝るときに焦点をあて、「快適性と安全性を両立する最適な準備方法と注意点」をご紹介します。

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目次

ワンポールテントで快適に眠るためには特性を理解する

ワンポールテントで寝るときには、どのような準備をすればよいのでしょうか。

それにはまず、ワンポールテントの特性を理解することからはじめるのが一番です。

ワンポールテントは、四角形または多角形のフロア形状をしており、周囲の角をペグで固定して、中央に1本のポールを立てて設置します。

ワンポールテントの構造

このテントは全体が四角錐の形状となるため、天頂部に向かって徐々に狭まる特徴があります。

また、中央にポールが立つため天頂部や床面の端にデッドスペースが生まれやすく、就寝時に狭さを感じやすいです。

デッドスペースができやすい

以上、ワンポールテントの構造をまとめると次のとおりです。

  • 天頂部に向かって狭くなる
  • 天頂部や床面の端にデッドスペースができやすい

この構造をしっかりと理解したうえで適切な対策をとれば、ワンポールテントを快適な就寝スペースとして活用できます。

ワンポールテントで寝るときの2つのポイント

ワンポールテントで寝るときのポイント

ワンポールテントで寝る際に注意しなければならないのは、「快適性」と「安全性」の2つです。

ここでは、その2つに注意する理由を解説します。

ポイント1 快適性を確保する

四季の移り変わりがあり、季節ごとに気候が変化する日本の自然は、その美しさと同時に厳しさも持っています。

とくに山や森などでは気候の変化が激しく、その影響をダイレクトに受けます。

森林サイトの中に立つワンポールテント

冬は寒さだけでなく、場合によっては降雪にも対処しなければなりません。

一方、夏はテントの通気性の確保が重要となり、寝苦しい夜だけでなく、熱中症や脱水症のリスクも考慮する必要があります。

ポイント2 安全性を確保する

キャンプではワンポールテントを含め、自然のなかで布一枚を隔てて寝るため、安全性を確保する必要があります。

天気の変化や野生動物への対策、防犯などを考慮しなければいけません。

次章では、快適性と安全性を確保するポイントについて詳しく解説します。

快適性を確保するための注意点とアイデア

快適性を確保するための注意点とアイデア

まずは、ワンポールテントで寝るときの快適性の確保について、注意点と対策方法をご紹介します。

その1 適切な寝具を選択する

第一に必要なことは、適切な寝具を選択することです。

キャンプで寝るときには、「地面の凸凹」や「地面から伝わる熱」などの影響を忘れてはいけません。

とくに、床面のないフロアレスのワンポールテントの場合は、キャンプ用コットを使って、就寝スペースを地面から離すことをおすすめします。

地面から伝わる暑さ・凸凹、コットで地面から離すと◎

コットを使って地面との距離を取ることで、夏でも冬でもより快適に眠る環境を整えられます。

コットの上に座る男性

ソロ用やデュオ用などの小さなワンポールテントの場合、「寝るスペースはコット上だけ」と決めることで、テント内のスペースをさらに広く使うことも可能です。

ワンポールテントの中に設置したコットに座る男性

また、ファミリータイプのような大型のテントの場合は、グランドシートやラグなども活用してお座敷スタイルにすることで、ワンポールテントのデッドスペースを有効活用できます。

なお、地面の対策とスペースの有効活用、この2点を考えた場合に最適なのは「コット」+「マット」の組み合わせです。

キャンプマット+コットの組み合わせ

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1人用・2人用キャンプマットやロー・ハイの2wayで使えるコット、キャンプ用枕などを取り揃えています。

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その2 通気性を確保する

気温が高くなるシーズンで快適な睡眠を確保するためには、テントの通気性を確保することが重要です。

ワンポールテントのなかには、前後を解放できるタイプも多いです。

日中は、出入り口を解放して風が通るようにしておけば問題ありません。

ワンポールテント前後を解放する

しかし、就寝時は、防犯や虫の侵入などの観点から、出入り口を開けたままにするのは難しいこともあります。

そのような場合には、メッシュ製のインナーテントを使用すると便利です。

ワンポールテント内に設置したインナーテント

インナーテントを利用すれば、蚊などの虫の侵入を防ぎながら通気性を確保することが可能です。

インナーテント以外だと、簡易な蚊帳やポップアップ式メッシュテントを使って、カンガルースタイルで快適性を確保する方法もあります。

カンガルースタイル

あわせて天頂部にあるベンチレーションを開けておくことで、テント内の空気を循環させることができ、結露対策にもなります。

その3 虫への対策をおこなう

蚊などの虫も、寝るときの快適性を妨げる要因です。

ワンポールテントと虫除け線香

とくに夏場は虫たちの活動が活発になる時期です。

しっかりと対策をしておかなければ、とてもではありませんが快適に眠ることはできません。

虫の対処法としてまずおすすめなのが、「森林香」などの通常の蚊取り線香よりも強力な野外用虫よけ線香の利用です。

パワー森林香

また、メッシュテントを利用する場合は、寝る前にテント内にスプレー式の殺虫剤をひと吹きしておくのもおすすめです。

蚊がいなくなるスプレー

地面にいる虫対策も忘れずに

フロアレスのワンポールテントで寝るときは、アリやムカデなどの、地面にいる虫対策も欠かせません。

この場合は、地面からの距離を取るためにキャンプ用コットを使用すれば、寝床にムカデなどの虫が入ってくるリスクを軽減できます。

さらに、ワンポールテントの周囲に専用の虫よけ剤をまくことで、虫を寄せ付けなくさせる効果も期待できます。

テント周辺に虫除け薬剤を撒く

ワンポールテントでの虫よけ対策については、下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

>>ワンポールテントの虫対策5選|夏場のフロアレステント向けの虫よけグッズも

その4 ワンポールテントを広く使う工夫をする

ワンポールテントのなかにすべての荷物を配置しようとすれば、就寝スペースもギリギリになってしまいがちです。

ワンポールテントの中

そこで、寝るときの快適性を確保するために考えたいのが、ワンポールテントを広く使う工夫をすることです。

ワンポールテントを広く使う工夫

ここからは、それぞれの工夫を紹介します。

工夫1 ヘキサタープを使う

快適なキャンプサイトを手に入れる方法としてまず考えられるのは、ワンポールテントにタープを組み合わせてリビングスペースをテントの外に用意することです。

ワンポールテントとヘキサタープの組み合わせ

とくに、ヘキサタープはワンポールテントと相性抜群です。

テントは寝るときだけ利用して、リビングスペースをテント外で活用することで、広々とした快適なキャンプサイトを作ることができます。

オーリブカラーのヘキサタープとワンポールテント

ワンポールテントとタープを組み合わせる方法については、以下の記事も参考になりますので、ぜひご覧ください。

>>【徹底解説】ワンポールテントとタープを連結する2つの方法|メリット・デメリット

工夫2 フタマタポールを使う

ワンポールテントは、中央に1本のセンターポールが立つ構造のため、中央部が使えなくなってしまうという弱点があります。

ワンポールテント内に立つセンターポール

この弱点を解決できるのが「フタマタポール」と呼ばれる、三角形のポールを使う方法です。

フタマタポール

フタマタポールを利用することで、ワンポールテントの中央部を存分に活用できるようになります。

フタマタポールで広くなったワンポールテント内

ワンポールテントの中央部は天井も一番高いので、中央部を使うことで開放感と快適性が飛躍的に向上します。

工夫3 フロントウォールを使う

ワンポールテントを販売しているブランドのなかには「フロントウォール」と呼ばれる、テント内のスペースを拡張できるオプションを用意しているところもあります。

ワンポールテントにフロントウォールを取り付ける

フロントウォールをテントの張り出し部分に取り付けることで、テント内のスペースを物理的に倍以上に広げる効果があります。

フロントウォールの内部

これにより、季節を問わずより快適なキャンプを楽しむことができるでしょう。

WAQのソロ〜デュオ用ワンポールテントには、フタマタポールが標準装備で付いてきます。

WAQ Alpha T/C SOLO DX

また、「フロントウォール」も、純正のオプション品として販売しています。

WAQ Alpha T/C SOLO DX 専用フロントウォール

ワンポールテントをできるだけ広く使い、より快適な寝床環境を求める方は、ぜひチェックしてみてください。

安全性を確保するための注意点とポイント

安全性を確保するための注意点とポイント

続いては、安全性の確保について解説します。安心で安全なキャンプを楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。

その1 テント設営の注意点

テントを設営する際には、ワンポールテントを含めて、適切な設置場所を選定してください。

区画整理された指定テントサイトがあるキャンプ場では、指示に従うことでトラブルを避けることができます。

しかし、フリーサイトのような指定がない場所では、快適性だけを追求して設置場所を選ぶと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。

例えば、風や日差しを避けるために崖の近くや生い茂った木のそばにテントを立てると、落下物の危険や風の影響を受けるリスクがあります。

崖近くのキャンプサイト

地面が傾斜しているサイトでは、寝る時の快適性が損なわれるだけでなく、雨水の通り道になってしまう可能性も考えられます。

快適なキャンプを楽しむためにも、地形や環境をよく観察してから設営場所を決めましょう。

その2 天気や気温への備え

雨

ワンポールテントの安全性を確保するには、天気や季節によって変化する気温などの自然条件も考慮しなければいけません。

ここでは、さまざまな気象状況に対する、ワンポールテント設営時の注意点について解説します。

自然のなかでキャンプを楽しむ際は、極端に強い雨風などの脅威に遭遇することもあります。

そのような場合は、キャンプ自体をあきらめて、撤退する勇気を持つことも必要です。

キャンプの思い出を楽しいもので終わらせるために、自然をあなどることだけはしないように注意してください。

雨への備え

ワンポールテントはかんたんに設営できるため、雨の日でも比較的短時間で設営できます。

とはいえ、テント以外の道具を設置することを考慮すると、「テント設営前に大きめのタープを先に張って、その下にワンポールテントを設営する」のがおすすめです。

ヘキサタープとワンポールテントで過保護張り

テント全体を覆うようにタープを張ることで、テント周辺の動きを楽にするだけでなく、多少強い雨でも安心してキャンプを楽しむことができます。

悪天候でも快適なキャンプができるので、ぜひ試してみてください。

なお、テントの真上にタープを設置する張り方を「過保護張り」と呼びます。以下の記事では過保護張りの手順について画像付きで解説しているので、ぜひ参考にご覧ください。

>>ヘキサタープで過保護張り!張り方の手順を写真付きで解説

風への備え

強風の際は、ペグでテントを地面にしっかり固定することがなにより重要です。

以下の2つのペグが地面にガッチリ固定されていれば、少々の風であればびくともしません。

  • ワンポールテントの周囲を地面に固定する角々のペグ
  • 本体を固定するガイロープにつながれたペグ

テントサイトがやわらかい砂まじりの地面であったり、風が強い日であったりした場合は、より長く頑丈なペグを利用するなどして対策してください。

夏場の備え

夏場は、熱中症や脱水症の危険と隣り合わせです。

そのため、地面から伝わる熱の影響を避けるために、コットを利用した寝床を用意するのがよいでしょう。

ワンポールテントの中にコットを設置

もし立地条件によってこれらの対策を講じることが難しい場合や、気温が非常に高くなる場合は、コットの利用とあわせて、遮熱性の高いグランドシートなどを使うと「暑さ対策」+「熱中症予防」になります。

夏キャンプの暑さ対策については、下の記事も参考にご覧ください。寝苦しくならないために、持っていくといいアイテムなどを紹介しています。

>>夏キャンプひんやり快適に!暑さ対策の必需品、寝苦しい夜の対処法を紹介します

冬場の備え

冬場は夏場以上に安全性の確保が重要です。

冷えた地面から体温を奪われるリスクが高く、最悪の場合だと、断熱性の高い高品質なシュラフでも、低体温症に陥る可能性があります。

対策には、以下のものが考えられます。

  • コットで体を地面から離す
  • 遮熱性の高いグランドシート・厚手のマット・毛布を利用する

また、テント内に暖房器具を設置するのもアイデアのひとつです。

ワンポールテントの中に薪ストーブを設置

ただし、石油や薪などの燃料を使う暖房器具は、一酸化炭素中毒の危険があるため注意が必要です。

石油ストーブや薪ストーブなどを使用する際には、一酸化炭素チェッカーの利用を強くおすすめします。

とくに、降雪地でワンポールテントを設営する場合は、寝ている間に雪に埋まるリスクが考えられます。

雪によってテントの隙間が埋もれると、テント内に一酸化炭素が充満する恐れがあり大変危険です。

そのため、テントの上部に設けられたベンチレーションを開けるなど、酸素を取り込む対策も忘れないでください。

ベンチレーション

もしも不安がある場合は、燃料を使わない電気毛布や湯たんぽの使用も選択肢のひとつです。

また、雪が降る可能性のある冬期のキャンプでは、突然頭上から降り注ぐ雪に埋もれないように、生い茂った木々の間などにテントを立てることは避けなければなりません。

アウトドアブランドのWAQでは、薪ストーブ設置用の煙突穴が装備されている「Alpha T/C SOLO DX」を販売しています。

薪ストーブ

フタマタポールが標準装備されているので、テント内の中央部を広々使えます。また、ベンチレーションも付いているので、換気対策もしっかりできます。

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その3 野生動物への対策

自然のなかで楽しむキャンプでは、野生動物への対策も考えなければいけません。

たぬき

何も対策をしないでいると、キャンプサイトを荒らされたり、寝ている間に襲われたりすることも考えられます。

下記の対策を徹底して、テントサイトに野生動物を誘引する余地を残さないようにしてください。

これを避けるためには、食材や飲みかけの缶飲料、生ゴミなどを放置しないことです。

猿と空のペットボトル

そこで以下のことを徹底するようにしてください。

  • 食材はクーラーボックスやコンテナなどに保管してロックをかける
  • ゴミはフタ付きのゴミ箱や箱に入れる
  • ポリ袋に包んだゴミや食材は車の中に入れる

これらを怠ると、自分たちが被害に遭遇するだけでなく、周囲のキャンパーや管理人の方々に迷惑をかけてしまう恐れもあります。

キャンプ場のなかには、指定された場所にゴミを保管するなどの取り決めをしているところもあります。その場合は、キャンプ場のルールに従いましょう。

キャンプ場内のごみ収集場所

また、テント内に侵入されないためにも、「ファスナーをしっかりと閉めておく」「テントのスカートをペグ打ちしておく」などの対策もしっかりしておきましょう。

安全にキャンプを楽しむためには、野生動物への配慮は不可欠です。食材やゴミの管理に注意し、寝ている間の安全を確保するために努めましょう。

アウトドアブランドのWAQでは、フタ付きのトラッシュボックスを販売しています。

フタを閉められるジッパー付きで、野生動物を寄せ付けない対策になるほか、万が一倒れてもゴミが散乱しません。

キャンプ用のゴミ箱をお探しの方は、この機会にぜひ公式ストアをチェックしてください。

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その4 犯罪への対策

悲しいことに同じキャンパー同士、つまり人間が安全性を脅かすこともあるのが現実です。

とくに、女性のソロキャンプなどの場合、防犯は必要以上に気にしておかなければなりません

避難経路の確認を事前に済ませておいたり、管理人が常駐するキャンプ場を選んだりすることも、安心を確保するためには必要なことです。

また、下のような対策をしておくのもおすすめです。

  • 設営場所には、ファミリーキャンパーの近くを選ぶ
  • 防犯ベルを手近に置いておく
  • テントのファスナーには鍵をかけておく

下の記事では、女子ソロキャンパーの人たちにアンケートを実施し、ソロキャンプで経験した怖いエピソードを聞いています。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

>>女子ソロキャンプの怖い&危険な体験談33エピソードを紹介|防犯対策のポイントも

さらに、大切なキャンプ道具が盗難されないように、寝る前には高価な道具はテント内や車にしまっておくなどしておきましょう。そうした手間を惜しまないことが、安全性の確保にもつながります。

ワンポールテントで寝る時は快適性と安全に配慮しよう

ワンポールテントで寝るときの注意点として、快適性と安全性に配慮することの大切さ、そしてそのポイントを解説しました。

ただでさえ自然のなかに身を置くことは、体力を使います。快適な睡眠が取れなければ、キャンプを楽しいままに終えることも難しいでしょう。

さらに、安全性の確保は、快適性の確保よりはるかに重要です。キャンプをする際に安全性を軽視してしまえば、楽しいはずの思い出が悲しい結果になってしまうだけでなく、ヘタをすれば命の危険すらあります。

キャンプの思い出を楽しいままに終わらせるために、ぜひ本記事の内容を参考にして快適性と安全に配慮したキャンプへ出かけてください。

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