【画像付き】焚き火の後始末の手順をわかりやすく解説!役立つ5つのアイテムも紹介

焚き火の後始末アイキャッチ画像
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「焚き火をしたら後始末をする」これはすべてのキャンパーが守らなければいけない共通のルールです。

しかし、正しい方法で後始末をしないと、ヤケドや火災などの思わぬトラブルが生じてしまいます。

とはいえ、焚き火が始めての方や慣れていない方は、どのように後始末をしたら良いのかわからず不安なこともあるのではないでしょうか?

本記事では、焚き火を鎮火させる手順や、後始末に必要な5つのアイテムを紹介します。

画像付きで一つひとつ詳しく解説しているので、ぜひ参考にご覧ください。

アウトドアブランドのWAQでは、固くて丈夫なアイアンフレームの焚き火台を販売しています。

直火調理が楽しめるゴトク付きなので、本格的なキャンプ飯も楽しめます。この機会にぜひ公式ストアでチェックしてみてください。

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目次

焚き火の後始末をすることで守れる3つのマナー

焚き火の後始末で守れるマナー

当たり前ですが、焚き火をしたら必ずしっかりと後始末をしましょう。

後始末をすることで、少なくとも次の3つのマナーを守れます。

それでは詳しく解説します。

マナー1 自然環境を守る

炭は炭素なので土に還ることはありません。土に埋めても自然に分解されることはないので、結果的に自然環境に負荷をかけることになります。

ですから、焚き火の後始末をしないということは、ゴミの不法投棄のように自然を破壊していく要因になっているのです。

焚き火の後始末をきちんとしないキャンパーの利用が増えると、自然を守るためにキャンプ場の閉鎖や焚き火禁止となる可能性もあります。

マナー2 火災の危険から守る

小さな火種だとしても、大きな火災につながる恐れがあります。

毎年キャンプサイトではボヤ騒ぎが起きており、SNSなどではキャンプ場の管理人が被害を報告し安全を呼びかけています。

また、度重なるキャンパーのマナー違反によって、直火禁止になっているキャンプ場が大半を占めているのが現状です。

とくに林間サイトでブッシュクラフトをする際は注意しましょう。

焚き火の後始末は周囲のキャンパーを火の危険から守ることにもつながります。

マナー3 キャンパー同士のルールを守る

焚き火の後始末をしないのは「ゴミを放置して帰ること」と一緒です。きちんと後始末をすることで、他のキャンパーに対して配慮や気遣いを示すことになります。

自分が後始末をしないと、結局は誰かが片付けることになります。自然はキャンパー全員で守るものであることを忘れないようにしてください。

焚き火の後始末に役立つ5つのアイテム

焚き火の後始末で使うアイテム

焚き火の後始末に使う道具は次の5つです。

道具は安価な物でOKです。本記事で紹介する5つのアイテムは、100円均一でもそろえられるので、事前に準備しておくことをおすすめします。

なお、キャンプ場に灰捨て場がなくても、これから紹介するアイテムがあれば対応可能なのでぜひ参考にしてください。

1.火ばさみ

火ばさみ

火ばさみは、燃えている薪をつかむための必須アイテムです。さらに、先端を使えば炭を細かく砕くことができるので、後始末の際には活躍します。

火ばさみには、先端がトングのような形状をしているタイプや、おはしのような形状をしているタイプがあります。持ちやすい形状を選びましょう。

また、持ち手の部分が木材になっている火ばさみは、焚き火の熱が伝わりにくいのでヤケドする危険性も低くなります。

熱くなった火ばさみを水バケツに入れると、急激な温度変化で変形することもあるので、取り扱う際は注意してください。

2.耐熱グローブ

耐熱グローブ

耐熱グローブは、焚き火台・火ばさみ・火消し壺など、熱いものを持つときに必要です。牛革が使われているグローブなら何でもOK。

焚き火の後始末をする際は、常時グローブを着用することが基本です。そうすれば、ヤケドのリスクも大幅に軽減できます。

ただし、燃えた炭を耐熱グローブでつかむことはできません。ヤケドの原因になるので、炭を持つ際は必ず火ばさみを使いましょう。

3.バケツ

バケツ

水バケツは、どうしてもすぐに火を消したいときに使います。炭を完全に水に沈めて消火するイメージです。

水バケツ使用時には注意点があります。それは「炭を1つずつ水バケツで消火すること」です。

なぜなら、水バケツの中に一気に大量の炭を入れると、高熱の水蒸気で顔などをヤケドする恐れがあるからです。水バケツに炭を入れる際は、水蒸気があたらないように顔を水バケツから遠ざけてください。

必ず火ばさみで炭を一つひとつ持ち上げて、水バケツにゆっくり沈めましょう。

なお、燃えている太い薪を水バケツで消すと、一気に水蒸気が立ち上がるため危険です。太い薪は火消し壺を使うようにしてください。

4.火消し壷

火消し壺

火消し壺は、水を使わずに火を鎮火させるアイテムです。火消し壺にフタをすると、酸素が供給されなくなり燃焼できなくなって鎮火します。

炭を移動させたいときなどは、火ばさみを使用して火消し壺に入れましょう。水を使わずに鎮火できるので、再度着火させることが可能です。たとえば、トイレや買い出しなど一時的に火を鎮火したいときなどにも便利です。

火消し壺から離れる際は、必ずフタを閉めるように注意してください。

火消しだけの目的ならペール缶で代用できる

ペール缶

火消し壺には「火起こし・火消し」の両方に使えるものがあります。アウトドアブランドで発売されている多くの火消し壺は両方できます。

火消しだけの目的ならペンキなどの塗料を入れる「ペール缶」で代用が可能です。ペール缶に炭を入れてアルミホイルでフタをすれば鎮火できます。

ペール缶があれば水バケツとしても代用できるので便利です。

5.アルミホイル

アルミホイル

ツーリングキャンパーなど荷物を極力減らしたい人には、火消し壺の代わりにアルミホイルを活用するのがおすすめです。

ただし火消し壺のように酸素を奪って鎮火することはできないため、アルミホイルの上に炭を置いて水をかけて消火させます。

焚き火の後始末にアルミホイルを使う場合は、焚き火台の上で薪が完全燃焼するのを待ちましょう。アルミホイルに移して水をかけるのは炭の熱が冷めてからにしてください。

焚き火を鎮火させる3つの手順

焚き火を鎮火させる手順

鎮火のポイントは「完全燃焼」させることです。

焚き火を消火するには、大きく分けて次の2パターンあります。

  • 酸素を遮断するパターン
  • 水を使うパターン

どちらにするかはケースバイケースで考えます。

たとえば、薪を再利用したい場合は、火消し壺を使って酸素を遮断し鎮火させます。燃えた薪を捨てたい場合は、水をかけて完全に消火するイメージです。

今回は、水を使って初心者でもかんたんにできる鎮火の手順を紹介します。

手順1 炭になった薪を火ばさみで広げる

まずは、薪を完全に燃やしましょう。

小さな炭は、酸素に接する面が少ないため、なかなか燃え尽きません。そのため、下の画像のように火ばさみを使って大きく広げ、酸素に接する面を増やします

薪を広げる

なるべく早く完全燃焼させたいなら、火吹き棒を使ったりうちわを使ったりして、酸素を供給しましょう。そうすれば燃焼効率が良くなり、早く燃え尽きます。

完全燃焼が近づくと火ばさみで持っただけで炭が折れます。その状態になってきたら次の手順に入ります。

手順2 火ばさみで細かく炭を砕く

残っている炭が燃え尽きているかを確認しましょう。完全燃焼した炭は火ばさみで突くだけで粉々になります。

この状態になると風を送っても灰が飛び散るだけなので、火吹き棒やうちわで仰ぐ必要はありません。

火消し壷を使用するときはこの段階で投入してOKです。

炭を砕く

火ばさみで1つずつ移動させてください。

火消し壺に移した後は、フタをしてしばらく放置して冷ましましょう。

なお今回は、灰の汚れなど後始末をしやすくするため、火消し壺の中にアルミホイルを敷いてから炭を入れています。

手順3 砕いた炭に水をかける

火消し壺にフタをして熱を冷ますために数分放置します。その後、上から水をかけます。

水をかける

なお、火消し壺に移した後すぐに水をかけるのはNGです。なぜなら炭が高温になっているからです。冷めてから水をかけないとヤケドなどをする恐れがあります。

必ず火消し壺にフタをして数分放置してから水をかけるようにしてください。

水をかけるときは、注ぎ口の細いケトルを使いましょう。部分的にちょっとずつ消火した方が安全です。一気に水をかけないのがポイントです。

万が一、火消し壺に大量に水を入れてしまった場合は、炭を取り出して水を捨てます。火消し壺が高温になっている場合、温度変化で変形する可能性があります。

灰捨て場がある場合

灰捨て場がある場合、火が完全に消えたのを確認したら捨てにいきましょう。

なお、灰捨て場にはドラム缶のように排水出来ないタイプがあるため、水を切ってから捨てた方が親切です。

灰捨て場には必ず「灰」だけを捨てます。プラスチックなどの燃えカス・燃え尽きていない薪などを一緒に捨てることはマナー違反です。

灰捨て場がない場合

キャンプ場に灰捨て場がない場合は、火消し壺に入れてそのまま持ち帰ります。

火消し壺の代わりにアルミホイルで後始末をした際は、そのまま灰を包んで持ち帰ってもOKです。

持ち帰った炭は、新聞紙などに包んで燃えるゴミで捨てましょう。

地面に穴を掘って灰を埋めるキャンパーもいますが、持ち帰りが勧められているならその指示に従いましょう。

炭は土壌改善に効果があるとされていますが、自然分解されにくい炭素でできているため土に埋めても自然には還りません。そして、そもそもキャンプ場に穴を掘る行為自体がマナー違反です。

灰捨て場を利用するときの注意点

灰捨て場利用時の注意

灰捨て場とは「灰を捨てる場所のこと」です。

灰捨て場

管理人がいるキャンプサイトなら1〜2か所設置されています。

灰捨て場の利用方法は、張り紙やキャンプ場の管理人に確認するようにしましょう。

初心者キャンパーが気づきにくいマナー違反は「途中まで燃やした薪」を灰捨て場に捨てることです。炭になっていない薪は管理人が回収して焼き直しています。

ですから、完全燃焼させた炭だけを灰捨て場に捨てるようにしましょう。

灰捨て場の利用方法は管理人によって異なる

キャンプ場の管理人によって、捨てた炭に水をかけるルールが「ある場合」と「ない場合」など、灰捨て場の利用方法は違います。その理由は、「使用済みの炭・薪の管理のしやすさに差がある」ためです。

使用後の炭に水をかけた方が、火事のリスクを軽減でき、安全性を確保できます。しかし、水をかけてしまうと、マナーの悪いキャンパーが未使用の薪や途中まで燃やした薪を捨てた場合、乾かしてから処理をする必要があるため、作業工程が1つ増えてしまいます。

薪

一方水をかけずに廃棄する場合、未使用の薪・途中まで燃やした薪が捨ててあっても、そのまま再利用&処理できるので、管理側の負担は少ないです。さらに、捨てられた炭をゴミに出すときも、水が含まれていない方が軽く持ち運びやすいというメリットもあります。

このように、キャンプ場の管理人の考え方によって、灰捨て場の利用方法が異なる場合があります。

なお、管理人のいない無人キャンプサイトでは、安全上の理由で「灰捨て場が無いこと」があります。

キャンプ場に灰捨て場がない場合は「持ち帰るのがマナー」です。トラブル回避のためにも、灰捨て場の利用方法は必ず確認するようにしましょう。

焚き火の後始末 2つのNG行為

焚き火の後始末2つのNG行為

正しい方法を知らないキャンパーは焚き火に直接水をかけたり、土や砂で消火しようとします。

そのような間違った消火法はヤケドや火災の原因になるのでとても危険です。

ここでは、よくあるNG行為を2つ紹介します。

NG行為1 焚き火に水をかける

焚き火の後始末のNG行為

先述しましたが、燃えつきたばかりの熱々の薪に、直接水をかけるのは非常に危険です。

なぜなら、高温の水蒸気が発生するからです。その水蒸気でヤケドする恐れもあります。

熱湯がかかるくらいの熱さがあるため、水蒸気だからといって油断してはいけません。

たとえば、高温になった状態の焚き火台に水をかけると、急激な温度変化によって変形してしまうこともあります。折りたたみ式の焚き火台が収納出来なくなったり、歪んでしまって使えなくなったりします。

NG行為2 焚き火に土をかける

焚き火に土をかけて火を消すのもNG行為です。炭を土の中に埋めても火がくすぶっている可能性があります。

また、土をかけて埋めてしまうと消火の確認ができません。

浅く掘った穴の中では空気が遮断されにくく、鎮火せずにそのまま火災になることがあります。木が近くにあるなら根っこに引火してしまうことだってあるのです。

何度もお伝えしているように、そもそも土に埋めても炭は分解されないので、ゴミを埋めていることになります。正しい方法で後始末をしましょう。

まとめ

焚き火の後始末はキャンパーが守るべきルールです。きれいな自然を守ったり火災の危険を防いだり、キャンパーに対しても気遣いを示すことになります。

焚き火の後始末は手順さえ覚えておけば誰でもかんたんに出来ます。使用するアイテムも安価なもので代用できるのでコストもかかりません。

残念なことに焚き火の後始末は多くのキャンプ場で問題になっています。もしマナー違反の焚き火の後を見つけたら、本記事で紹介した方法で後始末をしてあげましょう。

なお、焚き火を極めるなら、後始末のルールを守る以外にも、薪の種類をうまく使い分けるのもポイントです。

以下の記事では、焚き火に使う薪の種類や、薪を安く手に入れる方法について解説しています。焚き火をもっと極めたいという方はぜひご覧ください。

>>焚き火の薪はどこで買う?安い調達方法や薪の種類について解説

また、こちらの記事では、焚き火で美味しい焼き芋を作る手順を、画像付きで解説しています。

ねっとり美味しい焼き芋にするコツもお伝えしているので、ぜひご覧ください。

>>焚き火で焼き芋作り!ねっとり甘くなる作り方やコツ、注意点を紹介

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