【実演】タープのガイロープ長さの計算方法|30度45度の角度別に紹介!

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キャンプで活躍するタープ。ガイロープは別売りという商品も少なくありません。

ガイロープを自分で用意しなければいけない場合、

「タープのガイロープって何m必要なの?」
「ロープの長さを出すための計算方法を知りたい」

といったように、タープ設営にどのくらいの長さが必要なのかわからず、困っている方もいるのではないでしょうか。

長さを間違えると、思い描いたようにタープが張れないことも……。

そこで今回は、実際のフィールドでタープを設営しながら、「タープ設営にはどのくらいの長さと太さのガイロープを用意するべきか」を、計算式+実測の画像付きで解説します。

あわせて、「タープ設営に必要な広さ」についても計測しました。快適なキャンプリビングを展開するには、どの程度の広さが必要か、ぜひ参考にしてください。

なお、アウトドアブランドのWAQでは、水や火の粉に強いTC素材を使用したヘキサタープを販売しています。

ポールやペグがセットになっているオールインワンのため、初心者の方にもおすすめです。この機会に、ぜひ公式ストアをチェックしてみてください。

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目次

タープ用ガイロープの長さはどれだけ必要?

設営したヘキサタープ

結論からすると、タープの面積に対して、ガイロープの長さは予想以上に長くなると言って差し支えありません。

本体から張り出すサイズはテントよりもはるかに大きくなります。そのため、区画整理されたキャンプ場などではスペースの問題で「テント+タープの両方が張れない」と可能性も考えられます。

今回使用するタープは、アウトドアブランドWAQの「WAQ HEXATARP TC(M)(以降「WAQヘキサタープTC(M)」)です。こちらのタープを実際に使って、基本の張り方で設営しながら、ロープの長さを計測していきます!

ヘキサタープ

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>>WAQ HEXATARP TC M/Lを見る

メインロープの長さは「地面との角度」で考える

まずは、タープ設営に必要な前提条件を確認しておきましょう。

イメージ図

タープの張り方の大まかな手順は、下記の通りです。

  1. タープ本体のメインポールのグロメットに合わせ、ポールをまっすぐに設置する(地面に寝かせる)
  2. 45度の角度でガイロープを張り出す
  3. ポールエンドとの延長線にペグを打ち込む
  4. ポールを立ち上げる

上記の張り方をした場合、ガイロープと地面の角度はほぼ45度になります。(ポール・ガイロープ・地面が、直角二等辺三角形の形になる)

こちらのタープ設営の手順は、下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

>>1人でもヘキサタープをきれいに張る方法|アレンジ張りも紹介

ペグダウンしたペグとロープ

一般的な気象条件や地形的に規制のないフィールドでは、地面とガイロープの角度がおよそ45度になるように張れば問題はないでしょう。

しかし、強風でタープにテンションがかかる場合や、ペグの食い込みが悪いフィールド状態の場所では、30度ぐらいまで傾けてタープ本体からなるべく遠くにペグダウンすることを検討する必要があります。

ガイロープと地面の角度によって、タープに必要なロープの長さも大きく変わります。

ポールの長さ2m、「45度」「30度」の角度で張ったときのイメージ図

まずはイメージ図を見て、地面との角度によってガイロープの長さが変わる感覚を掴みましょう。

WAQヘキサタープ メインポールのサイズ

WAQヘキサタープTC(M)のポールの長さはちょうど2m。

2mのポールで、45度と30度それぞれの角度でガイロープを張った場合のイメージ図は、下記のとおりです。

■地面との角度が45度の場合

ポール長さ2m 角度45度のイメージ図

■地面との角度が30度の場合

ポール長さ2m 角度30度のイメージ図

こちらの図をパッと見て、必要なロープの長さが違うのはおわかりいただけるでしょう。

では次は、45度の角度で実際にタープを張ってみます。

【45度でペグダウンしたときのガイロープの長さ】タープの基本の張り方で検証

メインポールの先端にガイロープを引っ掛ける

長さ2mのメインポール先端にガイロープを引っ掛け、45度の角度でペグダウンしました。

実際のガイロープの長さを測定

地面とロープの角度が45度の場合、ガイロープの実測値の長さは約3m弱でした。写真のとおり、これだけでもかなりのスペースを必要とすることがわかりますね。

必要なガイロープの長さを出す計算式

それでは、計算式を用いて、必要なガイロープの長さを算出してみましょう。

【直角二等辺三角形の角度(地面とロープ)・高さ・斜辺の長さ】は、次の比率となっています。

■高さ:距離:斜辺の長さ=1:1:√2

直角二等辺三角形の角度の比率

つまり、必要なガイロープの長さは、ポールの長さのルート2(約1.4)倍になります。

計算が面倒と感じる方は、下記のように自動で計算してくれる便利なサイトを活用するのがおすすめです。

ポールの長さや角度が違う場合でも、一発で必要な長さを計算してくれます。

>>直角三角形 – 高精度計算サイト

ポール高2m 45度の場合ガイロープの長さは約2.8m

計算式に当てはめると、ポールの長さが2mの場合は、ガイロープの長さは約2.8mです。先で実測した、実測値3m弱がほぼ証明されました。

折り返しの長さも考慮する

計算上では、必要なガイロープは約2.8mと算出されましたが、注意点があります。それは、結び目の長さと自在金具による折り返しの長さ」を考慮することです。

さまざまな条件のフィールドでの利用を考えても、必要な長さ+1m強程度の長さで余裕をみておけば、ほぼ問題ないでしょう。つまり「2mのポールを利用する場合に必要なガイロープの長さは、約3.8m~を用意しておけばよい」と考えられます。

【30度でペグダウンしたときのガイロープの長さ】も算出してみる

なお、通常の使用条件ではあまり利用することは少ないと思いますが、

  • ポールの長さ2m
  • 地面との角度を30度

で設置した場合の長さも計算してみましょう。

地面とガイロープの角度が30度(ポールとロープの角度は60度)の直角三角形の場合、それぞれの比率は次のとおりです。

■高さ:距離:斜辺の長さ=1:√3:2

直角三角形の比率

こちらの計算はかんたんで、ポールの約2倍の長さが必要になるということです。

ポール高2m30度の場合ガイロープの長さは約4m

つまり、ポールの長さが2mだと、必要なガイロープは4m。余裕をみても5m~の長さを用意しておけば安心でしょう。

サブロープの長さはフィールドの条件次第

四隅を引っ張るサブロープは、フィールドや気象条件に合わせた張り方によって、必要な長さが大きく変わります。

ヘキサタープとチェア

一般的な張り方で、ある程度の快適性を確保したい場合は、下記のような張り方となるでしょう。

サブロープ

タープ本体がキレイに、そして地面からある程度のスペースを確保できるようにロープを引っ張りました。ロープの長さを実測してみます。

サブロープを実測
サブロープの実測値はおよそ2m強

実測値では、約2m強です。つまり、折り返し分を含めてもやはり3m程度の長さは確保しておいた方がいいということがわかります。

実際に張ってみた際の必要スペースとは?

タープ設営のために確保するスペースは、どの程度必要なのでしょうか?

地面と45度の角度でメインロープを張った場合は、ポールからの距離は2m必要でした。さらに、サブロープも2mの長さを引っ張るため、相当のスペースが必要になります。

WAQヘキサタープの製品サイズ
WAQ HEXATARP TC(M)製品サイズ

WAQヘキサタープTC(M)の場合だと、本体の広さは最大3.4m×3.3m。ペグまでの距離を合わせて実測します。

ポール高2mの場合

まずは左右のサブロープの間を実測します。

サブロープの端と端の長さを実測

画像では少々わかりづらいかもしれませんが、実測値は約5.8mです。

サブロープ左右の実測値はおよそ5.8m

次は、タテ方向で、メインロープ両端の間を計測します。

縦方向の長さを計測

実測値は7.3mでした。

実測値は7.3m

つまり、3.4m×3.3mのタープで一般的な張り方をした場合、7.3m×5.8mのスペースが必要になるということです。

7.3m×5.8mのスペースが必要になる

ポール6本使用の場合

WAQヘキサタープTC(M)の使用人数は「1~3人用(目安)」を想定しています。メインポール2本のみを使った基本の張り方は、ソロキャンプであればゆったり過ごせます。しかし、テーブルやチェアなどを置いて2~3人で利用する場合は、少々手狭に感じてしまうのは否めません。

そこで、1.5m長のサブポールを4本用意して、タープの四隅に設置してみました。

1.5m長のサブポールを4本用意して、タープの四隅に設置

どうでしょう?居住性がかなりアップしたように思えませんか?

タープ中央では直立できる

身長175cmの筆者の場合、サブポールに近い部分では若干腰をかがめなければならないものの、中央部では問題なく立つことができます。

タープの端では膝をかがめるものの立てる
タープの居住空間がアップ

サブポールを追加の際は、先の張り方からペグを打ち替えていません。サブポールを4本追加するだけで、7.3m×5.8mという先ほどと同じスペースで、居住性がアップしました。

風があまり吹いておらず、強い雨などの厳しい気象条件でない場合は、状況次第でサブロープのペグダウン位置を、さらに近づけることも可能。(ただし、安定性は落ちます)

つまり、気象と地形の条件次第とはなりますが、タープを張る場合はサブポールを使ったほうが、より省スペースで快適なリビングが作れるかもしれないのです。

ガイロープの太さは

さて、必要なガイロープの長さと、タープを張るスペースはおわかりいただけたと思います。ガイロープの長さについては、自在金具付きの既製品や巻きのロープでも、解説した計算式で用意すれば問題ありません。

しかし、ガイロープの太さはどうでしょうか?

ガイロープの太さを比較

画像のロープは、白いほうがWAQヘキサタープTC(M)に付属のもの、緑色のほうが別売のものです。

緑色のガイロープの太さは5mm。白色のWAQヘキサタープTC(M)付属ガイロープの正確な太さはサイズ表記がないため不明ですが、おそらく4mm程度かと思われます。

つまり、3.3m×3.4mの大きさのタープに用意するロープは、4mm程度のガイロープであればほぼ問題がないはずです。

1mmの差なんて微々たるものにも感じられますが、相当な長さを用意しなければならないガイロープでは、この1mmの差によるか「さばり具合」は想像以上です。

ガイロープは太ければ太い方が安全?

「ガイロープは太いほうが安全では?」と思われる初心者キャンパーの方もいらっしゃるかもしれません。確かに4mmよりは5mmの方が丈夫で耐久性が高いのは確かです。

しかし、大型タープを強風下で利用しない限りは、画像のような5mmのガイロープは必要ないでしょう。

ただし、3mmや2mmの太さのロープでは、小型の製品ならいざしらず、3~4m級のタープに使うには少々心もとないので、なるべくなら避けるようにしてください。


キャンプでは「もやい結び」「自在結び」などのロープワークを、あらかじめ覚えておくのがおすすめです。テントやタープを固定するときに便利ですよ。

タープガイロープの結び方

風で大きな負荷がかかってもほどけない、頑丈なタープのガイロープの結び方をマスターしましょう。

下記の記事では、「もやい結び」「自在結び」「8の字結び」3つの結び方の手順を、画像付きで細かく解説しています!

>>キャンプで大活躍!ガイロープの結びを解説

まとめ

タープを張る際に必要なガイロープの長さと、必要な設営スペースについて、計算式と実際の検証を交えてご紹介しました。

オートキャンプ派のおしゃれなキャンプだけでなく、近年はハンモック&タープ泊も人気が高まっているように、タープはさまざまな使用方法でキャンプシーンを彩ります。

いずれにしても快適な居住空間を演出してくれる、「魔法の1枚布」タープには絶対に必要なガイロープのことをよく理解して、ぜひとも楽しいキャンプライフをお過ごしください。


今回使用したタープは、アウトドアブランドWAQの「WAQ HEXATARP TC(M)」です。

WAQヘキサタープ

MサイズとLサイズの2サイズ展開。Mサイズはソロキャンプやデュオキャンプに、Lサイズはファミリーやグループキャンプに最適なサイズ感です。

シンプル設計で初心者の方でもかんたんに設営可能。

タープ設営

ポール・ガイロープ・ペグがセットでついてくるため、これ1つでタープを立てることができます。ペグなどを買い足す必要もないため、初めてのタープにも最適。

さらに同じくセットのハンガーテープは、ランタンを吊り下げるなどキャンプサイトをおしゃれにレイアウトすることも可能。

ハンガーテープ

Lサイズはサブポール2本が付属。天候やサイトの状況に合わせて、さまざまなアレンジが楽しめますよ。

タープアレンジ

気になる方は、この機会にぜひ一度チェックしてみてください!

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