焚き火で燃やしてはいけない木とは?身近に潜む2種類の危険な樹木も紹介

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焚き火をするには燃料が必要です。

たいていの場合、焚き火には薪を使用するものですが、林間サイトなど落葉樹が多いキャンプ場では、枯れ葉や枝などを燃料にすることも少なくありません。

しかし、キャンプ場などに生えている植物のなかには「燃やしてはいけない木」があります。

そこで本記事では「焚き火で燃やしてはいけない危険な樹木」を紹介します。日本全国に生息している身近な樹木なので必ず覚えておきましょう。

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目次

有毒!焚き火で燃やしてはいけない2種類の危険な樹木

焚き火で燃やしてはいけない樹木2つ

焚き火で絶対に燃やしてはいけない身近な樹木が2種類あります。

日本全国に生息していて、死亡事故も発生している危険な樹木なので、見分けられるようにしておきましょう

危険な樹木1 キョウチクトウ(夾竹桃)

キョウチクトウの特徴

キョウチクトウは毒のある危険な樹木ですが、園芸に使われる木として有名です。

なぜなら、花を育てて楽しむ分には無害であることや、環境を選ばずに成長すること、毒があるため害虫を寄せ付けない特性があるからです。

キョウチクトウの画像

キョウチクトウ(夾竹桃)には、以下のような特徴があります。

  1. 開花時期:6〜9月
  2. 桃の花に似たきれいな花が咲く(白・赤・ピンク・黄)
  3. 先が尖った細長い葉っぱ
  4. 人の背丈より少し高い(3〜4m)
  5. 公園花壇・街路樹など、園芸植物として植えられている

6〜9月の夏の時期には、ピンクや白などのきれいな花を咲かせます。

キョウチクトウの花の画像

鑑賞するだけなら問題ありませんが、燃やしたり口に入れたりしてしまうと話は変わります。

葉・花・茎・根すべて有毒なため、どの部分を燃やしても有毒ガスを放出する危険な樹木です。

キョウチクトウに含まれる「オレアンドリン」という毒素には、青酸カリよりも強い毒性があるとされています。

また、キョウチクトウの毒は即効性があるため、中毒症状がすぐに現れることも覚えておきましょう。中毒症状としては、吐き気・めまい・嘔吐などの症状が挙げられます。

たとえ乾燥させたとしても毒素は残ったままなので、絶対に焚き火に使用してはいけません。

実際に、国内でもキョウチクトウによる中毒事故が起きています。

また、海外でも、串焼きBBQにキョウチクトウの枝を使用し7人が死亡した事故が起きています。

参考元:桑名市総合医療センター |   9月 夾竹桃(きょうちくとう)

危険な樹木2 ヤマウルシ

ヤマウルシの特徴

ヤマウルシは日本全国に生息しています。山岳地帯・林道・湿地帯にも生息しているためキャンプ場でも見かける危険な樹木です。

ヤマウルシの画像

ヤマウルシの特徴は以下のとおりです。

  1. 6〜8月に青々とした葉を広げる
  2. 秋口になると茎の部分が赤く染まる落葉樹
  3. 丸みを帯びた葉っぱ
  4. 人の背丈くらいの高さ(2〜3m)
  5. 日本の全土に生息

ヤマウルシは、春から夏にかけて青々とした葉を広げる特徴があります。落葉樹なので、秋口になると葉を落とします。秋になると茎の部分が赤く染まるため、見分けるときには葉よりも茎の部分を観察するとよいでしょう

このヤマウルシには「ウルシオール」という有毒物質が含まれており、焚き火などで燃やすとウルシオールが含まれた煙が発生します。その煙を吸い込むと、アレルギー反応を起こし呼吸困難になります。

ヤマウルシにはツタもあるので、一緒に燃やさないようにしましょう。

また、ヤマウルシに触れただけでも皮膚がかぶれて痒みが生じるので、触らないように注意してください

なお、ヤマウルシの新芽は、山菜の「コシアブラ」に似ています。

コシアブラの新芽の画像
コシアブラの新芽

5月上旬の山菜の季節は間違えないように注意してください。

本記事で紹介した2種類の樹木は、キャンプ場にも生息する危険な樹木です。管理人が伐採し撤去してくれることもありますが、キャンパー自身も危険な樹木の特徴を覚えておけばリスクを回避できます。

ごく稀に、管理人が撤去したキョウチクトウやヤマウルシの枝や落ち葉を、初心者キャンパーが知らずに回収してしまい、焚き付けに使ってしまうことがあります。

「集められた枝や落ち葉を使っても問題ないか」確認を取ってから使用するなど、十分注意してください。

焚き火で燃やしてはいけないキャンプゴミ

キャンプで出たゴミを焚き火で燃やす方もいますが、なかには燃やしてはいけないゴミもあります。

燃やしてはいけない代表的なゴミは、以下のとおりです。

  • 発泡スチロール
  • ダンボール
  • 雑誌
  • 生ごみ

肉や魚などを入れていた発泡スチロールのトレイ・炭を入れていたダンボール箱・食べかすなどの生ごみ、などを燃やす行為はNGです。

その理由は、ダンボール・雑誌・生ゴミを低温で焼却したり、不完全燃焼を起こしたりすると、有毒なダイオキシンが発生する恐れがあるからです。煙を吸い込んでしまうと健康被害につながる可能性もあります。

また、発泡スチロールは溶けたときに強烈な悪臭を放ちます

キャンプゴミの持ち帰りが指定されている場合、燃やさずに回収して持ち帰るのがキャンプのマナーです。

ゴミを燃やす行為は、他のキャンパーへの迷惑になり、自然破壊にもつながるため避けましょう。

焚き火で完全燃焼しない3つの木材

焚き火で完全燃焼しない木材

木材のなかには、完全燃焼しないものもあります。

ここからは、「燃やしきれずに放置されることが多い木材」を3つ紹介します。

その1 建築用の不燃木材

建築用の角材には「不燃木材」が含まれている場合があるため、完全燃焼しないことがあります。

建築用の木材の画像

不燃木材とは、耐火性を備えた木材のことです。

あまった角材を薪としてキャンプに持っていったものの、火がなかなか付かなかったり着火してもすぐに消えてしまったりする場合は、不燃木材の可能性があるので使用を控えてください。

ちなみに、ベニヤ板のような建築資材を燃やすと、木材同士をくっつけている接着剤や化学物質から有毒ガスが発生するので、こちらも使用を避けてください。

その2 流木

流木は乾燥しているようにみえても、水分が含まれて湿気ているため完全燃焼しません

流木の画像

そもそも薪に水分が多く含まれていると大量の煙が出てしまうため、焚き火には不向きです。

焚き火台で料理をする際に使用すると、その大量の煙で料理の味が変わってしまうことさえあります。

川辺などのキャンプで流木を見つけても、焚き火に使用するのは控えましょう。

その3 塗料が付いた木材

木材にニスが塗られていたり、防腐剤のような塗料が付いていると、木材に着火した時点で悪臭が漂います。

塗料の付いた木材の画像

その原因は、熱で塗料が溶け出して有毒ガスが発生しているからです。

塗料がついた木材を完全燃焼させることは難しく、燃焼時にも化学物質が含まれた煙が発生するため使用は控えましょう

薪以外で燃やしてもいい焚き火の予備燃料とは?

薪以外に燃やしていい燃料

薪以外で燃やしてもよい予備燃料は限られています。

焚き火の予備燃料にする木材のポイントは「完全燃焼する木材」です。

ここでは、完全燃焼する予備燃料を2種類紹介します。

予備燃料1 自然の枝や枯れ葉

自然の枝や枯れ葉は完全燃焼します。つまり、自然のものは自然に返るので焚き火に使用して問題ありません。

枯葉、枝の画像

林間サイトのようなキャンプ場なら、散歩しながら燃料を集められます。

春夏キャンプよりも秋冬キャンプのほうが落葉樹の枯れ葉や枝が多いため集めやすいでしょう。

予備燃料2 木質ペレット

木質ペレットとは、園芸資材などに使われる小さな円筒形の木片のことです。

木質ペレットの画像

薪のように組み方を変えながら火力を調節することはできませんが、調理ができる火力は十分にあります

さらに、木質ペレットのメリットは以下のとおりです。

  • コンパクトで軽く持ち運びやすい
  • 乾燥しているため燃焼効率がよく煙が少ない

薪のように焚き火を楽しむには物足りないかもしれませんが、予備燃料としては非常に役立ちます。

ちなみに、木質ペレットは雨の日でも容易に着火できます。火力が安定しているため、炎が強くなりすぎることもありません。

木質ペレットは、ホームセンターで安価で手に入るエコな燃料なので、薪以外に燃料が見つからないときに重宝するアイテムです。

なお、木質ペレットを使用するときは、着火剤と一緒に焚き付けると簡単に着火できます。

アウトドアブランドのWAQでは、焚き火で調理を楽しみたい方に最適な焚き火台を販売しています。

専用のゴトク付きなので、クッカーやケトルを乗せたまま薪をくべることも可能。

アイアン素材のため、安定性も抜群です。

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焚き火が不安なら薪はホームセンターで準備しよう

落葉樹の枯れ葉や枝は、完全燃焼する自然の樹木なので焚き火の燃料に最適です。

しかし、キョウチクトウやウルシなどの、自然に生息している危険な樹木を燃やすと事故が起きます。間違えて燃やさないように、特徴をしっかりと覚えておきましょう。

もし、焚き火の燃料に不安があるなら、ホームセンターで事前に準備しておくのがおすすめです。

以下の記事では、一般的な薪の調達方法をはじめ、無料&安くで調達する方法や薪の選び方について紹介しています。薪の入手方法を知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

>>焚き火の薪はどこで買う?安い調達方法と使い方、種類や量【徹底解説】

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