自然豊かな中で楽しむキャンプでは、服装に悩むことも多いはず。
キャンプなどのアウトドアシーンでは、季節や天候などによって最適な服装があります。服のチョイスを間違えると、現地で後悔することも……。
- 夏場は虫刺されしにくい服装にする
- 春秋は温度調整しやすい服装にする
など、押さえるべきポイントもあります。
今回は、キャンプ初心者の方向けに、アウトドアでの服装の注意点をまとめました。
これからのキャンプライフにご活用ください。
キャンプでの服装選びのポイント5つ
キャンプにいくときの服装は、下のポイントを押さえておきましょう。
- ポイント1.焚き火のときは燃えにくい素材を選ぶ動きやすい服装
- ポイント2.日差し&熱中症対策
- ポイント3.虫対策に!長袖&長ズボン
- ポイント4.汚れても問題ない素材
- ポイント5.動きやすい服装
それでは、各ポイントについてくわしく解説します。
ポイント1.焚き火のときは燃えにくい素材を選ぶ
焚き火やバーベキューの予定があるときは、コットン100%やコットン&ポリエステルを合わせた混紡などの燃えにくい素材を選びましょう。
- コットン素材
- ウール素材
- 混紡素材
- 難燃素材
燃料となる薪や炭の状態によっては、パチンという音とともに火の粉が飛んできたりします。
コットンなどの燃えにくい素材は、火の粉が飛んできても燃えにくい性質があります。
一方、化学繊維系の素材は、すこし火の粉にあたっただけで繊維が溶けてしまい、穴があいてしまいます。
風向きによって火の粉をたくさん受けてしまい、気づけば穴だらけということもあるため、素材には注意しましょう。
ポイント2.動きやすい服装
荷物の積み下ろしやテントの設営など、全身を使って動くことが多いキャンプでは、動きにくい服装は避けておきましょう。
とはいえ、機能性を重視しすぎてジャージなどにするのはNGです。
ジャージなどに使用されている化繊素材は燃えやすく、焚き火やバーベキューをしたときに穴が開いてしまう恐れがあるため危険です。
コロンビアやパタゴニアなどの各ブランドやメーカーからは、おしゃれなアウトドア用の服が販売されています。
伸縮性が優れているもの、燃えにくい焚き火向きのものなど、目的に合わせた素材を選ぶのがおすすめです。
ポイント3.日差し&熱中症対策
夏のキャンプでは、日中の気温は上がりかなりの暑さになります。
とくに、周りに日差しをさえぎるものがない開けたキャンプ場では、日差し対策は必須。涼しい高原キャンプ場でも同様です。
帽子をかぶるなど、熱中症にならないよう対策しましょう。また、影のないところで活動するときは、まぶしさ避けにサングラスも準備しておくと安心です。
日差しの強いところに長時間いると、体に負担がかかり疲労が増すため、暑さ対策は重要です。
ポイント4.虫対策に!長袖&長ズボン
蚊やハチ、アブなど、山や川には虫が多く生息しています。
山間部や川の近くでキャンプを行う場合は、虫刺され対策として長袖・長ズボンで過ごすようにしましょう。
気温が高く、長袖だと過ごしにくい時期は、半袖の下に通気性のいいアンダーウェアを着用することで虫刺され対策になりますよ。
ポイント5.汚れても問題ない素材
キャンプ場では、テントやタープなどの設営や、火起こしで炭を扱うときなど、作業をしている間に知らず知らずのうちに汚れがついてしまう可能性が高いもの。
とくに炭汚れは服が真っ黒になってしまい、普通に洗濯しただけではなかなか落ちません。焚き火をしたあとの特有のにおいも、服の繊維に染み込むため、かんたんに取れるものではなかったりします。
自分のお気に入りの服に汚れやニオイがついてしまうと、テンションが下がってしまい、思う存分キャンプを楽しめなくなるかもしれません。
くれぐれもキャンプには、汚れたりにおいがついたりしても平気と思える服装で行くようにしましょう。
暑さ・寒さ対策は万全に!夏でも寒さ対策はしておく
大自然を売りにしているキャンプ場の多くは、山・海・川・湖の近くにあることが多いもの。季節を問わず、最低でも1枚は長袖の羽織ものを持っていきましょう。
都会などの街中は平地で自然も少ないですが、山や海の近くは昼と夜の気温差が大きくなります。とくに高原キャンプ場では、夏場でも羽織ものが欲しくなるほど冷えこむことも珍しくありません。
山間部にあるキャンプ場では、急な天候の変化や、日中でも日差しがでっていないときはかなり涼しくなります。
暑さが厳しくなる夏のキャンプでは軽装になりがちですが、急に冷え込んだ時でも柔軟に対応できるように備えておきましょう。
季節や当日の天候によって変わりますが、下の基準を目安として予備の羽織ものを準備しておくと安心です。
- 春と秋にキャンプに行く場合は、冬の服装も想定する
- 夏にキャンプに行く場合は、春の服装も想定する
春の場合は薄手のフリース、秋の場合は厚手のフリースをもっていくと便利ですよ。
おすすめの防寒着① ウインドブレーカー
普段は春先や秋の始まりなどの時期に軽く羽織れるものとして重宝されることが多いアイテムです。
薄手のため重ね着として便利な上、風による体温の低下を抑えてくれるため、夏の防寒着としては最適といえるでしょう。
コンパクトになり持ち運びのしやすいものがほとんどのため、カバンの中に入れておいても邪魔にならないのもポイントです。
おすすめの防寒着② 多機能アンダーウェア
スポーツ用やアウトドア用として販売されているアンダーウェアです。
速乾性にとても優れているため、汗をかいたり雨に濡れてもすぐに乾くため体温が下がるのを防いでくれます。
伸縮素材が使われているものが多くTシャツの下に着ても動きやすいのが特徴。長袖だと過ごしにくい夏の時期のアウトドアにおすすめです。
毛布やブランケットを羽織るのもあり
日常生活での寒さ対策として使用されることの多いブランケットや毛布を使うのもおすすめ。
冷え込んできたときにサッと使えて大変便利です。また、寝るときの寒さ対策グッズとしても大活躍します。
寒がりの方などは、上記でご紹介した防寒着とはまた別に持っていくといいですよ。
レインウェアなどの雨具も忘れずに
自然の中で楽しむキャンプは、急な天気の移り変わりとは切っても切り離せません。
とくに大気が不安定になりやすい夏場は、急な雷雨に見舞われることもあります。
突然の雨にも備えられるよう、レインウェアも一緒にもっていくようにしましょう。
レインウェアの選び方①必ずフード付きを選ぶ
1番表側に着るレインウェアはフード付きのものを選びましょう。さらに首まわりの空間を微調整できるものだと、頭から雨水が侵入するのを防いでくれます。
フードなしのタイプのレインウェアを選ぶと、首回りから水が侵入して、中の服まで濡れてしまいます。必ずフード付きを選ぶように気をつけてください。
レインウェアの選び方②止水ファスナーは必須
いくら防水性の高い生地でも、ポケットのファスナー部分から水が浸入すると意味がありません。
ファスナー部分からの浸水を防ぐ「止水加工」であれば、外側からはいってくる雨水の侵入を防いでくれます。
スマートフォンや財布などの貴重品を入れたまま、行動できるので安心できるでしょう。
レインウェアの選び方③パンツは脱ぎ履きしやすいものを選ぶ
雨の降る中でも楽に脱ぎ着できるよう、ウエスト部分にゴムを使っているものを選びましょう。
パンツは上着に比べて脱ぎ履きに時間がかかります。
ウエストがゴムになっていると、脱ぎ履きの時間も短縮でき、手軽にワンタッチでウエストを絞れますよ。
レインウェアの選び方④中のアイテムをすぐ取り出せるタイプが便利
レインウェアの中には、ポケットが貫通している「スルーポケット機能」が付いているものもあります。
レインウェアの下に履いているズボンのポケットにアクセスできてとても便利。
内側にはいてるポケットの中に入れているものをサッと取り出したり、ポケットの中身を入れ替えたりする手間が省けます。
ただし、スルーポケット機能つきのレインウェアを選ぶ際は、止水タイプのファスナーが採用されているかチェックしておきましょう。
まとめ
以上、アウトドアやキャンプで気をつけたい服装の注意点についてご紹介しました。
自然の中で行動するため、動きやすいもの・汚れても平気なもの・燃えにくいもの、であることが基本です。
とくに夏場は、虫対策や雨対策なども考えて服をもっていくと安心です。日差しや熱中症対策のための帽子などの小物アイテムも忘れないように。
肌寒さを感じたときにサッと羽織れる上着や膝掛けなども忘れないようにしておきましょう。
下の記事では、キャンプでのあるある失敗談をまとめました!
今回の記事とあわせて、キャンプ前にぜひご覧ください。