焚き火をするときに必要な焚き火台。そもそもなぜ焚き火台がいるのか?と疑問を持たれている方もいるのではないでしょうか?
今回は、
- なぜ焚き火台が必要なのか
- 焚き火台が持つメリット
- 焚き火台を使うときに用意するもの
などについて解説します。焚き火を始める時間帯や、テントと焚き火台の距離間についても触れていますので、ぜひご覧ください。
アウトドアブランドのWAQでは、初心者の方でも使いやすい焚き火台を販売しています。
市販の薪がそのまま置けるサイズ感のため、薪割りなどの手間も減らせます。
パネル式のため持ち運びがしやすく、車などのデッドスペースとなる隙間に置けるのも◎
気になる方は、この機会にぜひ公式ストアをチェックしてみてください。
焚き火台が必要な理由
焚き火台が必要とされる大きな理由は、直火禁止のキャンプ場が多いためです。
芝生や地面の上で火を焚くと、生えている芝生や草を焼いてしまったり、土中のバクテリアを殺してしまうなどの理由から好ましくないとされています。
このような自然保護の観点や、後片付けをしないマナー違反をするキャンパーが増えたことから、地面の上で直接火を炊く「直火」を禁止しているキャンプ場は年々増加しています。
山の中や河川敷など、管理者のいないスペースであれば自由に直火をしても問題ないのでは?と考えるのもNGです。
河川敷などの場所でも、たいていの場合、自治体が禁止していることがほとんど。火の不始末などで火災に繋がる危険性もあります。
自治体が現地に建てた看板などに、焚火などのマナー違反行為に関する注意書きがあるため、確認しておきましょう。
焚き火台を使うメリット
メリット1:焚き火する場所を自由に移動できる
焚き火台の意外なメリットでは「焚き火する場所を自由に選べる」があります。
キャンプでは、火起こしの最中に風向きが変わってしまい、テントに煙や火の粉が直撃してしまった、というアクシデントは多々あります。
直火だと場所を移動するのはかんたんではありませんが、焚き火台だと移動させて風に対処することが可能です。1〜2人用のコンパクトサイズの焚き火台だと、軽々持ち運べます。
ただし、火がついたまま移動させる場合は、本体が熱くなっているため、軍手などを使って慎重に動かすのが鉄則。
また、フリーサイトのキャンプ場の場合は「キャンプ場に来たときは超満員でいい場所が取れなかったけど、人が減ってきたから別の場所にテントごと引っ越したい」といったように、途中で陣地を変えるといったことも多々あります。
焚き火台は、キャンプ中に起こるその時々のニーズにあわせて、柔軟に対応できるキャンプアイテムです。
メリット2:焚き火の難易度が下がる
焚き火の難易度が下がるのも、焚き火台を使うメリットです。
焚き火台は、燃焼効率を上げるプロダクトデザインになっており、キャンプ経験の浅い初心者の方でもかんたんに火を起こせる構造になっています。直火よりも空気が入りやすく、燃焼効率をよりアップさせることが可能。
とくに深型の焚き火台は、火をつけやすく火力を強める煙突効果が高いため、初心者の方におすすめです。
焚き火台が便利な理由
焚き火台は、ただ焚き火をするだけではありません。さまざまな機能や形状の焚き火台が販売されており、キャンプのムードを高める便利な使い方もできます。
グリルなどバーベキュー兼用としても使える
焚き火台の上に焼き網を載せて、BBQグリルとして使用可能なものもあります。
肉や魚、野菜を焼くなど、焚き火台1つで調理も完結するため、荷物を増やしたくないキャンパーにはおすすめです。
ただし、通常のBBQグリルよりも高さが低くなるため、グループキャンプなど複数人でグリルを囲む立食パーティースタイルのBBQには不向きです。
グリルとして使う場合は、ソロキャンプや少人数のキャンプなどで、ローチェアに座りながら利用するスタイルがおすすめです。
なお、焚き火で調理をする際には、火力調整がしやすい熾火(おきび)状態にするのがポイントです。
下の記事では、熾火の作り方や熾火にしやすい薪の組み方を解説しています。あわせてご覧ください。
オプションを使えばさらに幅が広がる
焼き網以外にも、便利なオプションを購入すれば焚き火台の可能性はグッと広がります。
鍋を上から吊り下げて、囲炉裏のように調理が可能になる焚き火台ハンガーや、ダッチオーブンなどの重い調理器具を乗せて調理が可能にある焚き火台専用のゴトクなど、さまざまなニーズに特化したオプションが利用可能です。
さまざまなオプション品があるため、アウトドア用品店などでチェックしてみるといいでしょう。
焚き火台を使って焚き火をするときに必要なもの
焚き火台を使って焚き火をするときに必要な道具はこちらです。
薪や炭
燃やす元となる必須アイテムです。薪は、大きく燃え上がる特徴がありますが、適宜薪を追加しなければ火が消えてしまいます。焚き火のみするときにおすすめ。
炭は、大きく炎が燃え上がることはありませんが、薪と比べて火力が強いのが特徴です。焚き火台で調理をするときにおすすめです。
着火剤
初心者でもかんたんに火起こしするためには、着火剤は欠かせません。固形やジェルタイプなど、さまざまな種類があります。使いやすいものを選べばOK。
チャッカマンなどの長めのライター
火を付けるときに欠かせないアイテムのライター。通常のライターではなく、火元から距離がとれる長めのチャッカマンなどがおすすめです。
火ばさみ
燃えている薪や炭などを動かすときに必要です。トングは火ばさみの代わりにならないのでNG。必ず、炭や薪をつかむ専用の火ばさみを用意しましょう。
火消しツボ
火の後始末をするときに必須なアイテムです。安全に火消しできるため、忘れずに準備しておきましょう。
耐熱性グローブや軍手
ヤケドを防止するための必須アイテムです。できれば耐熱性のあるグローブがおすすめ。
焚き火とテントはどれくらい離す?
実際に焚き火をすると、飛び散る火の粉に頭を悩ませることも多いもの。
突然突風が吹いて高価なテントに穴を開けてしまわないように、焚き火とテントとの距離はある程度離すのが鉄則です。
距離は、最低でも2〜3mはあけておくのがおすすめ。心配な場合はさらに距離をとって、5mの間隔をとっておくと安心できるはず。
そのときの風の強さや風向きやにも注意して、焚き火をする場所を決めましょう。
焚き火は何時からするもの?
意外と疑問であり、落とし穴でもあるのが「焚き火を始める時間」です。
一般的に、キャンプ場に到着してテントなどの設営などの準備を済ませてから焚き火をする流れが多く、17〜18時頃のタイミングに始める方が多め。
なかには到着したらすぐに始めるというキャンパーの方もいます。
ただし、キャンプ場によっては「◯時以降から」とルールを定めていることもあります。バチバチという火が爆ぜる音も出るため、夜中や朝方などにしても問題ないか?なども確認しておきましょう。
また、朝に焚き火をする場合は、チェックアウトまでに燃え終わるか?を頭にいれておくのも忘れずに。
焚き火台でマナーを守りながら楽しく焚き火をしよう
焚き火台のメリットや魅力などをご紹介しました。キャンプ場を利用するみんなが気持ち良く安全に過ごすためにも、焚き火台は必須アイテムといえます。
また、グリルとしても使えるため、荷物を増やしたくない方にもおすすめです。焚き火台を持っていないという方は、この機会に焚き火台の購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
焚き火台の選ぶときは、使用人数や使用目的を明確にするのがコツです。詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
焚き火をするときは、風よけとなる「陣幕」があると便利です。人の多いキャンプサイトでは、目隠しにもなる優れもの。下の記事では、陣幕の必要性やメリットについて解説しています。こちらもあわせてご覧ください!