チタンカップの特徴とは?優秀素材「チタン」のメリット・デメリットをまとめてチェック

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「チタン」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?

最近ではアウトドアギアでも「チタン製」を謳ったものがたくさんでてきています。キャンプの経験値を積んでくると、ギアのグレードアップを考えたくなるものですよね。

今回は、グレードアップ候補として、チタン製のマグカップをご紹介します。

本記事では、チタンの特徴や、メリット・デメリットを整理しながら、それが「アウトドアシーンだとどのような効果があるのか」という視点でも説明していきます。

「チタンカップ」は、アップグレードギアとはいっても、手の出しやすい価格帯です。まずは実際に手にとって、チタンの利便性を実感してみてください。

アウトドアブランドのWAQでは、そのまま火にかけられるチタンカップを販売しています。

クッカー代わりにも使えるチタンカップをお探しの方は、ぜひこの機会にWAQ公式ストアをチェックしてみてください。

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目次

チタンとは?幅広い用途に使われている優秀素材

チタンの用途を表した図

「チタン」は金属の一種で、貴重な金属とされるレアメタルに分類されます。

元々は航空産業やロケット産業で使われていた金属素材でしたが、技術革新によりコストダウンが進み、いまでは幅広い分野で使われるようになっています。

近年では、アウトドア製品での採用も広まってきている注目の金属素材です。

チタンの用途

チタンはいったいどんなものに使われているのでしょうか?

ここでは、幅広い用途の一部をご紹介します。下記の一覧をみれば、チタンがいかに優秀な素材かがわかるでしょう。

日用品時計、アクセサリー、ピアス、眼鏡フレーム
自動車・自転車マフラー、ホイール、フレーム、ペダル
ゴルフ・登山シャフト、ゴルフクラブ、アイゼン、ピッケル
化学工業電極、タンクローリー、バルブ、ポンプ
医療・健康手術用器具、人工関節、ペースメーカー、インプラント
建築・土木屋根、外壁、標識、海上橋脚
航空・宇宙ジェットエンジン部品、ロケット部品

これだけ幅広い用途に使われていること、そして、日用品に留まらず、高い安全性が求められるような産業でも使われていることから、信頼性がある素材だということがわかりますね。

【アウトドア的視点】チタンのメリット

チタンのメリット6点

チタンは私たちの生活にとどまらず、さまざまな産業に至るまで、幅広い用途に使われています。

ではなぜ、こんなにもさまざまなシーンで使われているのでしょうか?ここでは「素材としてのメリット」を6つお伝えします。

加えて、「素材としてのメリット」が「アウトドア視点だとどんな影響をもたらすのか」も交えながらご紹介していきます。

メリット1 軽い

チタンの重さは、銅の約50%・鉄の約60%とされています。プラスチックかと思うほど軽いです。

そのため、身近なアクセサリーや眼鏡、ゴルフクラブなど、使用する際に軽いと便利なものによく使われています。

チタン素材そのものが軽いということもありますが、裏を返すとこれは「丈夫なため軽量化しやすい」ということでもあります。

アウトドアにおいて「軽いは正義」です。あえて重い荷物を持ちたいという人は少ないでしょう。荷物の軽量化は永遠のテーマですが、チタンはそれを解決してくれる筆頭素材です。

メリット2 強い

チタンの強度は、鉄の約2倍、アルミニウムの約3倍といわれます。つまり、強い衝撃を受けても壊れにくいということです。

加えてチタンは、強いだけでなく「しなやかさ」も持ち合わせています。しなやかさは、鉄の約2倍あり、曲げても戻る性質があります。

チタンはいい意味で豪快に多少ラフに扱っても、簡単には壊れません。また、よほどの力が加わらない限り、変形もしません。アウトドアシーンにおいて、これは大きなメリットです。

メリット3 サビにくい

チタンはステンレス以上にサビにくい素材です。とくに、「海水耐食性」に強いです。そのため、船の装甲板や橋の足など、海洋建造物の素材としても重宝されています。

サビにくいということは、つまり「長持ちする」ということです。アウトドアギアは、長く使うことで愛着が湧いてきます。自然のなかで遊ばせてもらうアウトドアだからこそ、サステナブルな意識は常に持っていたいですよね。そんなことにも一役買ってくれる素材です。

メリット4 安全性が高い

金属アレルギーなどを起こしにくい「人に優しい金属」としても知られています。そのため、医療用の道具や体内に埋め込む器具(人工関節やインプラントなど)にも用いられています。

また、これは実際に試してほしいのですが、どの家庭にもある「ステンレス製のスプーン」と「チタン製のスプーン」をぜひ比べてみてください。

ステンレススプーンを口に入れると、敏感な人は鉄の味を感じると思いますが、チタンはそれがなく、口当たりがやわらかいはずです。

また、チタンは熱伝導率が低く、カトラリーの温度が安定しているため、金属特有のひんやりとした感じもなく、ステンレスやアルミに比べて金属臭もありません。

チタンは、今回の記事で取り上げている「カップ」だけではなく、「カトラリー(食卓用のフォークやスプーンなど)」にもよく使われている素材です。頻繁に口に入れるものでも、安心して使えます。

メリット5 燃えにくい

チタンは、国土交通省から不燃材料として認定されている素材です。

そのため、浅草寺の本堂や東京ビッグサイトなど、燃えては困ってしまうような有名建築物の建築用素材としても用いられています。

チタンと他の素材の溶解温度については、下の表にまとめています。

素材溶解温度(溶けやすい順)
アルミ約660度
約1080度
約1530度
チタン約1660度

こちらの表を見てもわかるように、チタンが最も熱に強いことがわかります。

チタンは燃えにくいので、火に直接かけられます。ガスバーナーの火をチタン製のギアに当てても、もちろん燃えません。

アウトドアにおいて、火を使った調理は付きものです。キャンプで使用するカップにはまさに最適な素材ですね。

メリット6 保温性・保冷性がある

カップに入れられたあたたかい飲み物

保温・保冷の両面において、高い効果を併せ持つ高機能素材です。あたたかいものは冷めにくく、冷たいものは冷たい状態が長続きします。

くわしくは後述しますが、とくにダブルウォールのチタンマグは、保温・保冷に優れています。

冬は熱燗やホットコーヒーが冷めにくく、逆に夏では、冷たいビールが長く楽しめます。暑い寒いなど、さまざまな環境下に晒されるアウトドアにおいて、おいしい飲み物は最高のご褒美です。チタンカップを使って、小さな幸福度を上げていきましょう。

【アウトドア的視点】チタンのデメリット

チタンのデメリット3点

チタンは多くのメリットがある素材ですが、デメリットもあります。

ここではデメリットを3つお伝えしますが、これはあくまでも素材としての一般的なデメリットです。アウトドア的視点でみると、実はメリットになったりもします。

ご紹介する3つのデメリットのうち2つはアウトドア的視点においてメリットとなるので、しっかり押さえておきましょう。

デメリット1 価格が高め

チタンは比較的高価な素材です。ステンレスカップと比較しても、おおよそ1.5〜2倍の価格差があります。

資源的には埋蔵量も多く、とりわけ貴重というわけではないのですが、加工が難しいのが難点です。そのため、加工するための製造コストが高くつき、それに比例して、販売価格も高くなります。

これは残念ながらアウトドア的にもデメリットとなってしまうポイントです。ただし、高価なだけあり、その分モノは本物です。

マグカップであれば、少しだけ背伸びすれば手を出せる価格帯ですので、迷ったときはぜひチタンカップを購入してみてください。

デメリット2 加工が難しい

金属加工の様子

チタンは加工がとても難しい素材です。

強度があるということは、逆の視点でみると加工が容易ではないということです。溶接・プレス成形・切削など、いずれの加工においても難易度が上がります。

そのため、精密に加工するには、チタンの特徴に合わせた方法と、熟練した高い加工技術が必要です。

加工が難しい素材の裏側には職人がいます。これは、職人がつくるお洒落でオリジナリティーのある製品が比較的多い、ということでもあります。チタンカップはその宝庫です。熟練した職人が創り出す 一品物を見つけることができれば、ギアへの愛着もさらに増すことでしょう。

デメリット3 熱伝導率が低い

チタンの熱伝導率は、鉄の約1/4しかありません。

つまり、熱が全体に均一に伝わりづらいのです。そのため、火が当たっている箇所だけが熱くなるという特徴があります。

満べんなく熱をいきわたらせたい調理には不向きかもしれませんが、マグカップであれば話は別です。熱伝導率が低いということは、飲み口まで熱くなりにくいということです。

沸騰させた熱いドリンクを注いでも飲み口は熱くなく、かつ、素手でマグカップを持つこともできます。

チタンカップの選び方

チタンカップの選び方4点

次に、チタンカップの選び方をお伝えします。

チタンカップと一言にいっても、カップの構造やサイズ、メモリやフタの有無など、機能面の差別化ポイントがあります。

自分がどのような場面で使いたいのか、利用シーンをイメージして、適切なチタンカップを選びましょう。

シングルウォール(単層構造)かダブルウォール(二重構造)か

チタンは保温性・保冷性に優れた素材ですが、カップの場合、「構造の違い」によってそれらの度合いが変わってきます。

具体的には、チタンの層が「シングルウォール(単層構造)」なのか、「ダブルウォール(二重構造)」なのか、の違いです。

それぞれの違いを、以下の4点で比較してみましょう。

  1. 保冷力
  2. 保温力
  3. 直火
  4. スタッキング ※食器を入れ子状に積み重ねてコンパクトに収納すること
保冷力保温力直火スタッキング
シングルウォール×
保冷力が低い
×
保温力が低い

直火OK

入れ子状に収納可
ダブルウォール
保冷力が高い

保温力が高い
×
直火NG
×
入れ子状に収納できない場合あり

上記のとおり、ダブルウォールのほうが保冷力・保温力ともに高いものの、直火が当てられないという欠点があります。

ダブルウォールは二層構造となっているために間に空気が入っています。そのため、直火にかけると層と層の間の空気が熱せられて膨張し、破裂する恐れがあります。

「ダブルウォールは直火NG」は、安全面に関わることなので確実に覚えておいてください。

これらの特徴を踏まえると、ちょっとした調理器具としても使いたい場合は、直火OKなシングルウォールを、ドリンク専用で使いたいなら保温力や保冷力が優れているダブルウォールを選択するのがおすすめです。

サイズを確認する

大小さまざまなカップ

チタンカップでは、さまざまなサイズ展開がされています。

まずお試しで購入する場合などは、自分がどのように使いたいのか、目的によって選ぶと失敗が少ないでしょう。

たとえば、スープを作りたいなら小ぶりな200〜250mlサイズを、カップ麺などを作りたい場合は大ぶりな500mlを選択するのがよいでしょう。

メモリの有無は

チタンカップの目盛り

チタンカップの内側には、「メモリ」がついているものがあります。

調理で使いたい場合は、メモリつきを選ぶと便利なのはいうまでもありませんよね。

容量が大きいカップほど、通常はメモリつきのもののほうが多いですが、稀についていないものもあるので、購入時はよく確認しましょう。

フタつきか

キャンプでは炭などのゴミや虫が調理器具やカップに入ることがあります。それらの侵入を防ぎたい場合は、フタつきを選ぶとよいでしょう。

外部からのそれらの侵入を防ぐことはもちろん、フタをすることにより、熱が逃げにくく、冷めにくくなるというメリットもあります。

また、フタつきのチタンカップは調理にも便利です。直火での調理をするときは、フタをすることでより早く沸騰してくれます。

なお、アウトドアブランドのWAQでは、フタつきでそのまま火にかけられるチタンカップを販売しています。

450mlサイズで調理にも最適、クッカー代わりにもなります。

フタ部分にはロック機能がついたつまみを採用しており、調理時の使い勝手を考慮した設計なのもうれしいポイントです。カップが熱い状態でも、安全にフタを外すことができます。

さらに専用の収納袋つきなので、持ち運びにも便利です。

チタンカップをお探しの方は、ぜひこの機会にWAQ公式ストアをチェックしてみてください。

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チタンカップでリッチなキャンプを楽しもう

チタンは、他の金属と比べて実用化の歴史は浅く、まだ50年ほどの素材です。

しかし、短い歴史の中でも、技術革新によるコスト低減が進み、最近では一般のユースケースもどんどん増えてきている有望な素材です。他の鉄素材の製品に比べ、多少値は張りますが、それを補って余りある多くのメリットがあります。

チタンの軽さや使い勝手の良さに、一度使ったら他の金属素材のギアには戻れなくなるでしょう。まずは比較的手に入れやすいチタンカップを手に入れて、少しリッチな気分を楽しんでみませんか?

チタンカップは使用しているうちに、黒ずみや油汚れなどが目立ってきます。下の記事では、そのような汚れの落とし方について、画像付きで解説しているので、あわせてご覧ください。

>>チタンカップのお手入れ方法|汚れの種類別の落とし方と注意点

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