タープ下にランタンを吊るす場合は、さまざまな設置方法があります。
本記事では、ランタンの設置方法がわからず悩んでいる方向けに、タープ下をランタンで照らす方法を6つピックアップしました。
あわせて、タープ下にランタンを吊り下げる際の注意点もお伝えしています。
本記事では以下のことについて解説します。
実際にヘキサタープとランタンを使って、画像付きでくわしく紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
なお、タープの種類や張り方、保管方法など、タープに関する情報は以下の記事にまとめています。ぜひ参考にご覧ください。
>>【タープまとめ】タープの種類・選び方・必要性などをまとめて解説
アウトドアブランドのWAQでは、火の粉や水に強いTC素材を使用した「ヘキサタープ」を販売しています。
ぜひこの機会に、公式ストアをチェックしてみてください!
タープ下をランタンで照らす方法
タープ下のリビングスペースをランタンで明るく照らす方法には、次の3つが挙げられます。
- 方法1 専用ランタンポールを利用する
- 方法2 タープのポールを利用する
- 方法3 タープの下に直接ぶら下げる
各方法のメリット・デメリットは、以下の表にまとめています。
方法 | メリット | デメリット |
ランタンポールを利用する | ・好きな位置に置ける ・誘蛾灯にもなる | ・雨のときは濡れてしまう ・座る位置によって手元が暗くなる |
タープポールを利用する | ・好きな高さに吊り下げられる | ・座る位置によって手元が暗くなる |
タープ下にぶら下げる | ・ランタン1個だけでも効率的に照らせる | ・光量に気をつけないと虫が寄ってきやすい ・吊り下げるための工夫が必要なケースもある |
それでは、実際に設置してみた様子を、画像と一緒に詳しく解説します。
方法1 専用ランタンポールを利用する
タープ内を明るく照らしたい場合、ランタン専用ポールの利用が考えられます。
ランタンポールには、「三脚のような自立スタンド式」や「地面打ち込み式」などがあります。
メリット
好きな位置にランタンを設置できるのが、この方法のメリットです。
夏場などは、タープから少し離れた場所に光量の強いランタンを設置すれば、離れた場所にあえて虫を集める誘蛾灯(ゆうがとう)の役目も果たしてくれるでしょう。
デメリット
タープの外に設置する場合、雨天時などは濡れてしまうので、燃料式ランタンでは炎が安定しない可能性もありますので注意が必要です。
また、誘蛾灯として使用する場合は、光量の大きなものでなければ効果がありません。
さらに、配置上どうしても片側からのみ照らすことになります。
そのため、テーブルの上などにサブランタンを用意しないと、座る位置によっては体の影ができて手元が暗くなってしまうことも考えられます。
方法2 タープのポールを利用する
次は、タープのポールを利用してランタンをぶら下げる方法です。
今回は、100円均一ショップのアウトドアコーナーなどで販売している、クリップ式のフックを利用してLED式ランタンをぶら下げてみました。
またキャンプ用品として、下の画像のようなランタンハンガーも販売されています。
片側をポールにひっかけることにより、テコの原理でランタンの重みを支える原理を利用したものです。少々の重さでもびくともしないのが特徴です。
メリット
タープポールにクリップやハンガーなどを取り付けるだけなので、かんたんに設置できるのがメリットです。
また、高さを自由に変えられるのもポイントです。
全体を照らしたいときは高い位置に、手元を明るく照らしたい場合は低い位置に、と状況に応じた使い方ができます。
デメリット
専用のランタンポールを利用した場合と同様、片側からの灯りになるため、体で影になってしまう部分は暗くなってしまいます。そのため、タープ下全体を明るくしたい場合は、サブランタンを用意しなければいけません。
また、タープポールの位置が固定されているので、設置場所を自由に選べないのもデメリットです。
方法3 タープの下に直接ぶら下げる
最後の方法は、「タープの下に直接ランタンをぶら下げる」です。
メリット
この方法であれば、自宅の部屋のように天井からタープ内全体を照らしてくれます。
ランタン1個だけでタープ下全体を効率的に照らせるので、サブランタンを用意する手間も省けます。
デメリット
吊り下げるランタンがそのサイトで一番明るい灯りの場合、夏場などは虫を寄せ付けてしまう恐れがあります。
また、ランタンの形によっては下に照射されにくいものもあり、タープ下が暗くなる可能性があります。下方向にも照らせるようなランタンを選ばないと、思ったような明るさが得られないこともあるので注意してください。
また、タープの内側に、ランタンをぶら下げるためのフックやクリップがついていないことも多いです。
そのようなタープを使う際は、何らかの方法で上部からランタンをぶら下げる工夫をしなければいけません。
次の章では、タープ内側に吊り下げるためのフックやクリップがついていない場合の、設置方法を紹介します。
ヘキサタープにランタンを吊り下げる3つの方法
タープの内側にフックやクリップがない場合は、なんらかの方法でガイドを設置しなければなりません。
そこで今回は、上記3つの方法を実際に試してみました。
それぞれの方法を画像付きで詳しく解説します。
方法1 洗濯ロープを利用する
まずはじめは、洗濯ロープを利用した方法です。
今回は100円均一ショップで、画像のような洗濯ロープを用意しました。
今回選んだものは長さ5mほどの、ポリエチレン製の丈夫なロープです。
キャンプシーンだとちょっとした物をかけるときに利用できるため、知っている方も多いかもしれません。
まずはこの洗濯ロープを、片側のタープポールにひっかけます。
さらに、反対側のポールに長さを調節してひっかけたあと、残ったロープを折り返してフックで固定します。
フックを取り付けて、ランタンを引っかければ完成です。
今回使用したダイソーの洗濯ロープは、ハシゴのように穴が空いているので、好きな場所にフックをひっかけられます。構造上かけたフックが前後にズレることもありません。
ランタンの落下を防ぎたいときは、フックの代わりにカラビナなどを利用するのもおすすめです。
方法2 磁石とフックを利用する
次は、磁石とフックを利用する方法を紹介します。
こちらは、100円均一ショップのダイソーで購入したマグネットフックとマグネットです。マグネットフックは耐荷重2kgのものを選びました。
この2つでタープ生地を挟んで組み合わせると、下の画像のようにくっつきます。
この原理を利用して、「タープの外側に磁石」「タープの内側にマグネットフック」を設置して挟むと、どこでも好きなところにランタンを取り付けられます。
マグネットをくっつけた状態で内側からゆっくりとフックを動かしていけば、外側から手が届きにくいタープ頂上部にもかんたんに移動させられます。
方法3 専用テープ付きのタープを利用する
3つ目は、タープに専用のテープがついているものを利用する方法です。
なお、今回の撮影に利用したWAQの「HEXATARP TC(Mサイズ)」には、専用のハンガーテープが付属品としてついています。
このテープの片側を、タープポール先端のフックにかけます。
反対側も同様にひっかけて、固定してください。
すると、好きな場所にランタンなどをぶら下げられるフックハンガーが完成します。
あとは、カラビナやS字フックなどを利用して、好きな場所にランタンをぶら下げればかんたんに設置できます。
なお、今回の撮影で使用したWAQのヘキサタープのおすすめポイント・他社商品との比較・みんなの口コミなどは、以下の記事で詳しく紹介しています。
「WAQのヘキサタープが気になる」「どんなタープなのかもっと知りたい!」という方は、ぜひご覧ください。
>>WAQ「HEXATARP TC」の特徴|おすすめする7つの理由とレビュー紹介
タープ下にランタンを吊り下げる際の3つの注意点
タープ下にランタンを吊り下げる場合は、いくつか注意しなければならないことがあります。
なかには、火災など重大な事故につながる可能性もありますので、十分に注意してください。
注意点1 ランタンの重量とタープの強度を確認する
取り付け方によっては、重すぎるランタンをぶら下げると、タープの布地にダメージを与える恐れがあります。
そのため、ランタンの重量とタープの強度には注意しておきましょう。
とくに、「方法2 磁石とフックを利用する」で取り付ける場合は、布地に負荷がかかりやすいので注意してください。
今回撮影に使用したWAQの「HEXATARP TC(Mサイズ)」は、分厚くて丈夫なTC素材だったので、「方法2 磁石とフックを利用する」方法でも、強度的には十分と感じられました。
しかし、生地が薄いナイロン製タープの場合、1箇所に張力がかかりすぎると破れる可能性があります。
タープ生地の強度によっては、大型で重いランタンを直接ぶら下げないほうが安心です。
なお、磁石とフックで取り付ける場合は、フックの耐荷重もチェックしておきましょう。
実際に今回実演した際、大きめのLEDランタンだと耐荷重がオーバーしてしまい磁石がはずれてしまったので、小さめのランタンを使用しました。もっと強力な磁石とフックを使えばうまく取り付けられる可能性は高いです。
注意点2 LEDランタンで火災を避ける
直接タープの内側にぶら下げる場合に注意したいのが「火災」です。
タープの布地に近い部分で吊り下げる場合、オイル・ガソリン・ガス式などの燃焼型ランタンを利用すると、立ち上る熱でタープが燃える可能性があります。
ナイロン製のタープだと、熱で溶けて穴が開くことも考えられます。
また、風の強いときなどはタープ表面が風にあおられ、直接ランタンに触れてしまう危険性もあるでしょう。
安全のためにも燃焼型のランタンは利用せず、LEDランタンなどを利用するようにしたほうが無難です。
たとえ「焚き火OK」と謳っている難燃素材のタープだとしても、近い距離で熱にあぶられ続ければ、火災がおきないとも限りません。
タープ下に吊り下げる場合は、LEDランタンを使うようにしてください。
熱に強いとされているTC素材やコットン素材は、あくまでも「火の粉があたっても燃えにくい」というだけです。「絶対に燃えない」わけではないことを覚えておきましょう。
注意点3 高さがなく下向きに照らせるランタンを選ぶ
ある程度の重さのランタンをぶら下げると、タープ生地やロープがたわんで、ランタンの設置位置は想像以上に低い位置になってしまいます。
そのため、あまり背の高いランタンを使うと、頭上で邪魔になって頭をぶつけてしまう可能性も考えられます。
また、一般的なランタンは周囲に灯りを放射する形状となっており、上下方向に灯りを届けるには向いていません。
画像のように頭上に設置した場合、ランタンの形状によっては真下が暗くなってしまう可能性もあるのです。
そのため、タープの内側にぶら下げるランタンには、次のような特徴のものを選ぶと、より効率的に照らせるようになります。
- なるべく高さがないコンパクトなもの
- 下向きにも灯りを放射できる形のもの
ヘキサタープとLEDランタンは相性抜群
専用のフックやクリップがついていないヘキサタープの場合は、今回紹介した方法を試してみてください。
1つのランタンでサイト全体を照らしたいと思った場合は、高さが低めの下向きに灯りを放射するランタンを選ぶことがポイントです。
「快適なキャンプリビングを作りたいけど、どんな道具を用意すればよいのかわからない」という方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
なお、アウトドアブランドのWAQでは、今回の撮影で使用したヘキサタープ以外にも「LEDランタン2」を販売しています。
LEDランタン2は、モバイルバッテリーのような薄型LEDランタンです。
取り外し可能な付属のハンドルを使えば、タープ下に吊り下げたとき下向きに設置できます。
一方向を明るく照らせるので、タープ下に設置するには最適です。
ランタン下部には、マウントアダプター用のネジ穴が搭載されています。
カメラの三脚を持っている場合は、ランタンポールのように利用できてとても便利です。
もちろんタープのポールに取り付けたランタンフックやハンガーにぶら下げることもできます。
タープ下に吊り下げるためのLEDランタンをお探しの方は、ぜひこの機会に公式ストアをチェックしてみてください。
なお、ランタンの配置場所や必要な個数については、以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
>>キャンプのランタンは何個必要?数・配置・種類を解説【ソロ&ファミリー事例】